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「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

腰の重い人間が行動力の塊になる仕組み

行動力の塊?

手前味噌で恐縮ですが、先日「行動力の塊」と言ってくれた方がいました。私は褒め言葉と受け取って素直に喜んでおります。イベントをやると決めたらすぐに実行日を決めてしまいます。言っているそばから決める感じです。私がF太さんと共に開催しているイベント「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」は、イベント終了後の打ち上げの席で「次いつにします?」と聞き、具体的な日付をもうカレンダーに入れてしまいます。次のイベント開催を決める第一歩は開催日を決めることです。

 

私は、昔は腰が重かったんですよ。自分の興味のある対象、例えば趣味の音楽とか関わるものであればものすごく腰が軽いのですが、それ以外の、あまり興味が湧かない対象についてはなかなか動き出しませんでした(今も、苦手な物事についてはなかなか動かないです)。今は、興味のあるものへの行動の早さは、早めだった以前に比べてももっと早くなり、興味があるとは言えないものに対してもすぐに動くようになりました。

 

行動力が上がる仕組み

行動力を上げるにはどうしたらよいか。タスク管理の世界では「着手しやすくするために、『次にとるべき行動』を明確にする」が鉄則です。タスク管理メソッド”GTD”の開祖デビッド・アレンは、以下のように言っています。

 

「次にとるべき行動」を決めることで個人にもたらされる最大の恩恵は、行動力が高まり、そのことによって自尊心が身につき、前向きな視点をもてるようになることである。

人はさまざまな行動をするが、人にせき立てられたり、自分で危機感を覚えたりしてやむなくやるケースがほとんどだ。これでは達成感を得られないし、仕事がうまくやれているという気持ちにもならないだろう。私たちが望んでいるのは、まさにこの逆である。

(デビッド・アレン「ストレスフリーの整理術」)

 

つまり、「次にとるべき行動」を明確にすることで着手しやすくなり自尊心が身に付く→着手する精神的ハードルが下がる→次にとるべき行動により楽に着手できる→自尊心がますます上がる、という好循環が生じているわけですね。 

 

自分の特性も後押し

また、発達障害という特性もあってか、自分が「これ!」と決めたものに対しては尋常じゃない集中力と実行力を、元から持っているようです。これも自分を後押ししてくれていると分かってきました。

 

つまり「次にとるべき行動を明確にする」こと

特性のことはともかく、次にとるべき行動を明確にすることは、人を実行へと押し出してくれるのだと実感しています。そのために、GTDの「見極め」フローにある、「タスクの目的を明確にして、タスクを細かい段取りへ分解し、次にとるべき行動を明確にする」ということがますます大事になってくるのです。

 

すぐに行動できるようになると、仕事が速く進むようになり気が楽になります。その解放感を、よろしければ是非ご一緒に。