人事系の人が読む雑誌に寄せるタスク管理の波
タスク管理の有名人が連載
@人事(アット・ジンジ)というサイトに、タスク管理界隈の巨人佐々木正吾さんが連載をされています。タスク管理界隈で佐々木さんの影響を受けていない人はいないと言っても過言ではありません。
この記事やその他の佐々木さんの生み出すコンテンツの根底に流れているものは、いい意味での「自分への諦め」です。「頑張ればできる!」とか「石にかじりついてもやり遂げる!」といった行き過ぎた精神論を排除して、仕組み化や物事の捉え方を少し変えて、それをやり遂げる力に転換させる、そんな考え方をしておられます。
心に残ったフレーズ
この記事で私の心に残ったフレーズをご紹介します。
5日かかる仕事を3日でやるとか、24時間を48時間にするというのは、リアリティがありません。
私はこの淡々とした文体に、冒頭で書いた「行き過ぎた精神論」への強烈な皮肉を感じ、心の中で快哉を叫びました。この記事が掲載されている「@人事」の読者にどれだけ通じているかわかりませんが。
しかもほとんどの人は、すでに十分スピーディかつ効率的に働いています。
この一文を読んで、視点の優しさに心が暖かくなりました。マネジメントとは部下を叩いて伸ばすものだとしか考えていない管理職がいたら……実際にいるんですが……何度でも読ませたい。
「きっかけ」から「反射的に行動を起こす」ことでライバルよりすばやく動いています。デスクワークの世界ならきっとそれができるに違いありません。
これは、アメフトの戦術をいかにチーム全体に徹底させるかという話から展開させたものです。瞬時に判断をし、スピード勝負のアメフトの方法論「きっかけから反射的に行動を起こす」が私たちの仕事にも通じるのではないかということです。確かに、きっかけとなる出来事が発生してからどれだけの早さでその仕事に着手するかは、仕事が早い/遅いのバロメーターになると私も常々感じています。
「反射的に」というところが特に印象深いです。以前の会社の上司に言われた金言「何か仕事をするときに抑えるべきものがあったらすぐに抑えろ。順番は、人→モノ→カネだ」と共に、私のバッグボーンになっているかもしれません。
何かをやるとなったらすぐに(できれば、やろうと決めた話を終えた瞬間に)同席する人に電話やメールなどで連絡を取ります。
そして、それがひと段落したら間髪入れず場所や準備するものを確保していきます。
そこまでしなくても物事はちゃんと進捗しますが、自分の精神の安定のためにはこのくらいの早さでやるのがいいと経験上感じています。元から小回りの効くタイプではなくむしろその逆でしたが、色々しくじった結果このようになってしまいました。
こんな風に、タスク管理が仕事と密接につながり、広まっていけばと思います。よりストレスフリーに働くために、よろしければ是非ご一緒に。