ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

仕事の手綱を握る

仕事に追われる
やってもやっても仕事が降ってきて、終わった気にならない。一段落して退社しても帰路や帰宅後にも仕事の幻影が頭をよぎって、不安な気持ちが止まらない。こんな経験無いですか?タスク管理を始める前の私は、まさにこの状況が毎日続いていました。

 

仕事に追われない状態とは
仕事に追われる状態を抜け出すとは、具体的にどんなイメージでしょうか。シュバババとすごい勢いで手を動かしてあっという間に作業を終わらせるような光景を思い浮かべていやしませんか。そんな幻想みたいなこと、実現不可能だということはよくお分かりかと思います。手を速く動かしさえすれば早く完了するような仕事ばかりではないですよね。

 

では、どういう状態が「仕事に追われない状態」と言えるのか。

 

私の実感では、退社時に会社に置いていく仕事の数量が格段に減ったという感じはありません。むしろ、会社にどれだけの仕事を置いて退社しても気にならなくなり、仕事に追われている気がしなくなるという変化が「仕事に追われない状態」になるということなのではないかと考えています。言い換えれば、暴れ馬を乗りこなしてうまく手綱を握っている状態とも言えるのではないかと。

毎日の仕事の手綱を握り直すために、1週間の終わりに1時間か2時間の時間をとることが絶対必要だ。しかし、それには、かなりの訓練が必要となる。たいていの人は、このような、このようなレビューがあたかも「できたらいいけどそんな時間はないんだ」的な仕事だと思ってしまう。しかし、これこそが「忙しすぎて何を考えていいのかわからない状態」を止める唯一の方法だと、気づいていない人があまりにも多い。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」より)

手綱を握らなければ、暴れ馬を乗りこなすことは相当難しいです。すぐに振り落されてしまう。無理と言っても過言ではありません。これが「忙しすぎて何を考えていいのかわからない状態」です。

 

手綱できっちり馬をコントロールするためには、常に握っていなければいけないですね。その手綱を握り続けるということが、タスク管理ツールに常に現状を反映させるということです。手綱を握るというイメージよりも、より面倒くさいですね。

 

デビッド・アレンは、週に1回、1~2時間を、タスク管理ツールの各内容を現実の状態に合わせるために費やしなさいと言っています。私はそれでは足りないと思いますが、いずれにせよ「タスク管理ツールを使い始めました!けど、更新するのが面倒臭くて結局何の現状把握にも役立ちません!」では宝の持ち腐れになってしまいます。

 

「現実に振り落されそうな人」問題
振り落されそうになってアップアップしているのに「でも手綱を握る必要は無い!なぜなら面倒くさいから!」と言っているのが問題なんですね。傍から見れば「ほら危ない!手綱ちゃんと握って!」と思っているのですが、今にも落馬しそうな当人に握る気がないのが歯がゆいですね。落馬しないと分からないのかもしれません。

 

落馬してからでは遅いということがお分かりの賢明な方は、是非手綱を握る練習をしてみて下さい。握ること自体はさほど難しくないです。ただ、握り続けるのは、ちょっと辛抱が必要です。私もかれこれ3年くらい握り続けています。よろしければ是非ご一緒に。