ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

固定化した優先順位リストは意味がない?

優先順位は常に変わる

固定化した優先順位にそって並べられたタスクのリストは作るだけ無駄だと思います。有効なのは、優先順位を決める時の自分ルール。「発生した順に対応する」「締切が近い順に対応する」「偉い人順に対応する」といったものです。

 

締切で判断するとA→B→Cという優先順位で業務タスクを実行することになっていたとします。しかし、Cを依頼してきた社長から「あーきみきみ、Cを早くして欲しいんだがね」と言ってきたとします。一般的なサラリーマンなら即座にC→A→Bへ順番が変わりますね。こんな風に優先順位は時々刻々と変わるので、「どうせ変わるんだから優先順位は決めても意味ない」と考えてしまい、タスク管理崩壊への一歩を進めてしまうのです。 

GTDは正しい判断ができるように準備をするための優れたシステムではあるが、究極的には「今、私がするべきことは何か?」という問いに答えてくれるものではない。
(中略)ランク分けした優先順位や、毎日のTo Doリストに魅力を感じてしまうのは無理もない。だが、現実はもっと厳しい。人生や職場において経験を積むにしたがって、扱わなければならない問題の複雑さも、捉え難さも、変わりやすさもどんどん増していく。そこには簡単な解決法などはないのだ。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」より)

 

優先順位にすがりたい

優先順位付けをするととても気持ちが良くなります。ですが、それはその一時だけです。いったん並べたら上から順にそのまま何も考えず実行したいですね。しかし、リアルタイムで仕事の依頼を受ける場__特に会社なんかはそうですね__では、不変の優先順位通りに業務をこなすことはほぼ無理です。優先順位にすがることはできません。

 

せめて「今日依頼を受けた業務はなるべく今日しない」といったくらいしか、優先順位を守る術はありません。ここは潔く「不変の優先順位」を諦めるしかないでしょう。

 

変わり続ける優先順位に対応するためには、タスク管理ツールをリアルタイムで更新し続けることです。使用しているツールや職場環境によっては大変難しいのだと思いますが、なるべくそれができるように自分で工夫をすると良いと思います。