あらゆるときに「とりあえず」進める考え方
書類を目の前に腕組み
仕事の書類を渡されて、あまりにもどう対処したら良いか分からなさ過ぎてしばしフリーズしてしまった経験がよくありました。「とりあえずやってみろ」とは言われるものの、それができないのです。
取り掛かり方
今では、仕事に着手できないのは、段取りへの分解ができていないからだと分かります。仕事を振られて、「ええっ!そんなのどうやってするの?無理でしょそんなの」と思うことは今でもよくあります。そんなときでも、ひとまず一呼吸置いて、とりあえずやれることを見つけ出したり、その仕事が完了するまでの段取りを自分なりに組んだりします。それは間違っていたりしますが、とにかく前に進むことあるのみ!です。
階層的な思考
このような取り掛かり方をするベースには、その仕事を完了させることを目的として、そのために必要な具体的な行動や作業に分解して落とし込むという考え方が必須だと考えています。これを階層的な思考と呼びます。ただ単に目の前にある仕事にたじろぐのではなく、一階層下の要素へ分解する。これをしていくことで、着手しやすくなり、仕事を進めることができるという結果につながります。
この階層的な思考は、GTDを運用する根幹の考え方「ナチュラルプランニングモデル」と似ています。
ナチュラルプランニングモデルは「人生、会社、長期的な取り組みといった大きなものに当てはめて階層的に思考するもので、意識を向けるべきことを明らかにしてすっきり見渡すための、最も効率的なやり方(デビッド・アレン「ストレスフリーの整理術 実践編」)」
いつでも使える有用なアプローチ
この引用の通り、GTDのこのナチュラルプランニングモデルという階層的な思考のアプローチは、仕事場などの一定の条件でしか機能しないわけではないんですね。いつ・いかなるときにも通用する普遍的な真理だとデビッド・アレンは言っています。
一足飛びに完了させるような魔法ではなく、GTDはむしろ地道な道程を一歩一歩歩んでいくようなものです。ただ、それだけに「とりあえず」進めるにはとても重宝する方法論だと確信しています。