ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

「認めたくないものだな、自分自身の〇〇ゆえの過ちというものを」

明らかに結果が出ているのに認めない
この記事のタイトル、(ファースト)ガンダム世代であればお馴染みのシャアの台詞です。そろそろ自分の脳は記憶して情報を保存する機能には向いていないということを認めるべきではないかと思っています。そういうと怒る人がいるかもしれませんが、そもそも能力が劣っているということではないですよね。車は線路の上を走れませんというレベルの、ごく当たり前の事実に過ぎません。

 

脳が、忘れるかもしれないという「不安」を作り出す
忘れる、つまり長期間にわたり正確に記憶することができないという私たちの脳の特徴は、「覚えておくことができない」という不安を引き起こします。その不安が精神的な負荷を自分に与え続けることになります。

 

思うに、この精神的な負荷を軽減するのが、「忘れる」ことに対する正しい対応策ではないかと思っています。つまり、「忘れない」より「忘れてもいい」環境にする。

心は、あなたがやるべきことを管理するのが極めて苦手なのだ。あなたという存在に忠実に従うその性質ゆえに、きちんと対応できていないものがあることに気づくと、心はそれにこだわってしまい、先ほどのように悲鳴をあげてしまうこともしばしばだ。そうした事態を避けるためには、どこか別のところでやるべきことを管理しなくてはならない。言い換えると、外部の何らかのシステムに取り込まれていないものは、いつまでも心の中にとどまってあなたの心に負荷を与え続けるのである。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの整理術 実践編」)

 

GTDで行う不安軽減策
GTDでは「自分の頭で覚えられないのなら、外部に記憶させればいいじゃない」と言っています。なんだそんな当たり前のことと思うかもしれません。そう、当たり前のことなんですね。だが、それをみとめようとせず「自分は覚えていられる!」と根拠なく言い張っているというのが、GTDを取り入れない人の現状ではないかと思います。

 

自分の脳は記憶に向いていない。これを認めて、外部に記憶の役割を託す。すると驚くほど「忘れるかもしれないという不安」から自由になれます。