タスク管理者、策に溺れがち
細かすぎるマネージャ
タスク管理"GTD"では、状況のコントロールはとても上手くいっているのに、将来的な見通しを立てることができていないタイプを「細かすぎるマネージャ」といっています。
自分のタスクを管理し始めて、ある程度軌道に乗ってきたときに陥りがちなのがこの「細かすぎるマネージャ」です。
状況のコントロールはできているが、将来への見通しが定まっていない人がこのタイプである(表の右下のエリア)。システムや手続き、形式などにこだわりすぎている状態だ。彼らは必要以上に整理や管理をしすぎてしまい、結果として機能性が著しく低下してしまっている。
いつもこうした状態にいる人も多いが、一時的にそうした状態に陥ってしまう人も多い。あなたも、目の前にある気の乗らないタスクをいやがるあまり、身の回りのこまごまとした整理に没頭してしまった経験があるのではないか。メモを整理したり、フォントをいじったり、プリンタ用紙を補給したりして気を紛らわし、最後には「気分転換に」ソリティアで遊んでしまった、という経験がある人もいるかもしれない。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの整理術 実践編」)
ツールを充実させすぎた
かくいう私も、自分の作ったツールを愛するあまり(笑)、大変重いエクセルファイルを作ってしまったことがあります。なんと開くのに10分もかかっておりました。
それは、システムの拡充には一役買っていたものの、自分が効率良くストレスフリーに仕事をできるためになったかというとそうではなかったです。ただシステムを複雑にしただけで目的を見失っていました。
タスク管理をすること自体のコストをかけてはいけない
もちろん自分がしっくりくるシステムを求めるのは大事だと思います。違和感を覚えながら既製品のデジタルツールを使い続けるくらいなら、自分が思うようなデザインのツールを紙とペンで作った方が良いです。
ただ、ある時期の私のように手段の目的化になってしまっている人もいるのも事実かと思います。ピタゴラスイッチみたいな仕組み作っても、タスク管理コストがかかり過ぎて仕事を増やしてしまい、結局タスク管理をやる意味がなくなってしまうんですね。
ちょっと抜けてる方が可愛い
そこで得た教訓は「タスク管理ツールは、ちょっと手をかけてあげたくなるくらいがちょうど良い」というものでした。必要最低限の機能。ただそれだけで良い。
ちょっと足りなくて、自分がそれを補ってあげると「もー、しょうがないんだからー」的な愛着が湧き、手をかけてあげたくなる。出来の悪い子ほど可愛いというアレです。それはそれで危ないという話も(笑)