ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

フワッとした表現だけで話を終わらせてはいけない

会議運用ルール決め
時間を守らなかったり、何を目的にその会議を開くのか曖昧だったり、ということが目立つので、我が社は会議ルールを決めよう!ということになりました。

 

早速管理部門へ案出し指示があり、私まで落ちてきました。ここぞとばかり書きまくりまして、「役職・立場関係なく時間は守れ」「進行役を決めろ」「目的を最初に宣言しろ」「会議中には携帯電話に出るな」「終了時にはやるべきことを具体的に明示して誰がボールを持っているかを確認しろ」などをまとめて投げ返しました。

 

偉い人の一言で動き出す?
会議で偉い人が含蓄のある一言をいい、「なるほど!」と全員納得して動き出す、なんてのは幻想です。「石原さとみ長澤まさみが同時に告ってきたらどうするよ?」ということを真剣に討論する中学生くらい甘い。

 

フワッとした願望を言って指示した気になっていても、それを指示と受け取られないか、真意が伝わらず無駄なコミュニケーションコストがかかってしまうこと。これ、どこでもある話ですよねきっと。ウチだけじゃないですよね(すがるような目)。

 

必ず本人もしくは通訳者が、理解できるくらいまで具体的な行動に落とし込んで、手を動かす人に伝えるべきだと思います。

 

具体的な行動になかなか落とし込めなくて「そんなこと言っても、フワッとしか思い浮かばないんだよ!」「とりあえずやるべき次の一手は打てるけど、その後が分からないんだ!」となるかもしれません。

あなたが今、気になっていることを書いて見てください、といったときに「この世で果たすべき使命を達成する」と書く人はほとんどいない。それはそれでよいことだが、ほとんどの人は「プリンタを直す」「週末のベビーシッターを探す」といったことを最初に思い浮かべるはずだ。まずは目の前のことから書き出していこう。そうすれば、やがて高いレベルの目標もはっきりしてくるはずだ。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの整理術 実践編」)

 

具体的な行動が先まで見通せなくても、一歩一歩進むうちにだんだん霧が晴れてきて、目的地が見えてくるようなものと考えるのはとてもアリだと思います。

 

そういうときでも、タスク管理手法"GTD"の「目的を提示し、さらに具体的な行動を設定する」ということは、物事を進める基本動作として必須のことだと考えます。