ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

「母」というタスクは実行できない

タスクは書き出したけれど…
TODOリストは作ってみたものの一向にそのタスクに取りかかれない、ということが以前よくありました。それは「望んでいる結果」と「次にとるべき行動」が明確になっていないから、ということが今考えれば多かった気がします。

例えばあなたが「母」とリストに書き出したとしても、そのままでは何もできない。それについての望むべき結果が「母の誕生日を盛大に祝う」だったら、明確に方向性が定まり、具体的な行動としては「招待する人たちのリストを作る」となるだろう。そうなってはじめてそれは「実行可能」になる。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの整理術 実践編」より)

 

「望んでいる結果」は何か
仕事でも「母」レベルの情報量で業務タスクをやろうとしたり、指示してきたりする人、いませんか。そんな時は、「誕生日を盛大に祝う」という望んでいる結果を自分自身で見つけ出すか、指示してくる人から聞き出す必要があります。

 

また、「次にとるべき行動」だけ指示してくる人なんかもいますね。具体的な指示なので、それをそのままやるだけでいいのなら楽です。ただ、指示を出している本人が「望んでいる結果」を明確にせず始めてしまっているときがあり、その指示に関わる業務タスク全体が最後になってちゃぶ台返しになったりします。「その目的は何ですか?」「それ、何のためにやるんですか?」と、目的を聞いておく必要があります。

このように「望んでいる結果」と「次にとるべき行動」を明らかにすることで、「母」と書いただけの状態から、明確な目標に近づくための具体的な行動を把握した状態に移すことができる。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの整理術 実践編」より)

 

「次に取るべき行動」には明確な「望んでいる結果」をセットで!
「招待者リストを作る」だけ言われても、何のためにそれをするのか分からないのであればトンチンカンなリストを作ってしまいがちだし、「母」だけ言われても誕生日を祝うことは簡単には思いつきません。

 

仕事をする上では、誕生日を祝うことを(自分で勝手に)想定して「母」とだけ指示してしまったりされたりするようなことがあります。「母の誕生日を祝うために、そのお祝い会の出席者リストをつくる」といった形で明確にすれば、分かりやすいですね。

 

「『母』というタスクは実行できない」問題を念頭に置くと、タスクは書き出したけど進まない問題は解決することが多いと実感しています。