日常を笑うものは日常に泣く
♪なんでもないようなことが
日々の何気ない価値を大事に生きましょうね、といった話ではありません。私はその考え方には大いに賛成します。しかし今回のテーマは違います。
日常的で些細な行動こそ管理が大変なこと、それが崩れると大コケしてしまうということがテーマです。
一般的には、電話をかけるといったタスクや、買い物などの用事はあまりにも日常的な作業なので、整理システムも同じようにカジュアルで単純なもので事足りると思っている人が多いようだ。だが、実際はその逆である。行動レベルの「やるべきこと」は量が多くて変化のスピードも速く、カレンダーやTo Doリストのように単純なツールでは対応しきれない。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの整理術 実践編」より)
日常的だから管理するまでもない?
あまりにも小さく日常的すぎて、こんなものタスク管理するまでもないと思っていやしませんか。しかし、そのような小さなほころびから事態はだんだん大きくなっていくものです。
えてして大きなミスの発端は「この程度のこと、後でいいや」と放置して地雷化してしまう経験が多かったです。しかも、なぜか学習しないで繰り返してしまうんですね。
その負の連鎖を断ち切るためには、思い切って「そこまで書き出すの?」というくらい、仕事の記録を詳細までツールに入力するようになりました。
タスク管理ツールへ記録する手間は確かにありますが、ツールへ入力しなかった場合に負っていたリスクを考えると、とても「タスク管理ツール更新の手間」を面倒臭がってはいられないという、なかば強迫観念のようなものに追い立てられるような気がしています。
日常業務だからといっておろそかにして笑っていると、とんでもないところで足元をすくわれて泣いてしまう、そんなことはよくあるものです。