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会社員のタスク管理に必須「ボール持ち」

タスク管理は人によって違う
私が常々ご紹介しているタスク管理の方法は、あくまで自分はこうやっている、という一例に過ぎません。

 

タスク管理手法として世界的に有名な"GTD"ですが、GTDですら、実際の方法論は千差万別です。そもそもGTDは、その差を許容しています。GTDの定める5つのフローを踏んでいれば、どんなツールを使おうが自由です。

 

さらに、GTDには「これはやってはいけない」とか「この規定に従わないとGTDとは認めない」といった決まりもありませんので、GTDのフローは踏みつつも別の概念を追加したりするのもアリです。

 

私の場合
私のタスク管理は、GTDを基としながらも、次の2点で違います。

 

①リストを分けない
GTDでは「いつかやることリスト」「連絡待ちリスト」「プロジェクト(=複数のタスクの集合体)リスト」「カレンダー」「次に取るべき行動リスト」という各種リストに分けていますが、それらを全部1つにまとめています。

 

②ボール持ち概念を追加
次に取るべき行動について、誰がその行動のボールを持っているのかを表示するようにしました。この概念、特に組織で仕事をする上では大事だと思っています。

 

会社員ならではの「ボール持ち」
おそらく、社会人の大多数を占めるであろう会社員の方々は、組織で仕事をするのがメインです。そうすると、誰がボールを持っているのかを明確にしないと、いわゆる「お見合い」をしてしまう可能性があります。お見合いはとてももったいないことなので避けねばならず、会社員として仕事をするには、ボールが誰持ちなのかを明確にするのは大事です。

 

しかも、いやらしい話、自分にボールがないことを言わないといけないときが、会社では往々にしてあります。「それは私のボールだったかも……」と手をあげれば喜ばれますが、それでドツボにハマることがあります。

 

組織で仕事をするには助け合いが大事ですが、一方で責任の所在は明らかにしなければいけないとも言われます。自分はやるべきことはやった、今は直接の責任はない、ということを言わなければならないときもあります。

 

冷静と情熱の……
冷静になって、ボール持ちを明らかにすることは大事だと身にしみて感じています。しかし同時に、当事者意識を強く持って、自分がボールを持っていなくても積極的にコミットして行動することも必要なことだと思っています。

 

今でも、自分はどのタスクにどこまでコミットすれば良いのかが分からなくなるときがあります。冷静と情熱の間を行ったり来たりの毎日です。