ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

それでも地味に頑張るハッタツさんこそ注目すべき

特性を生かして?
私は発達障害ADHD(注意欠如・多動症)の不注意優勢型だと診断を受けて、そして障害者手帳の更新を忘れて今通常雇用で働いているという、何ともあべこべな就業をしております。

 

ニュースでも発達障害のことは取り上げられるようになりました。良いことだと思います。ただ、一部のニュースで見られる論調、発達障害者は凹んだ部分がある分、得意なことがある。それを生かした仕事をして社会で活躍しています!」という話には少々違和感があります。

 

生かせる特性があるとは限らない
発達障害だったことで有名なエジソン、日本ではクドカンさん、最近では勝間和代さんが診断を受けたとのこと。こういったラインナップを見ると、発達障害者は皆天賦の才を持っていると思ってしまうかもしれません。

 

そんな天才ばかりではありません。ニュースなどで紹介される時も「発達障害を持つ〇〇さんは、細かなことに気が付く特徴を生かし……」などと、発達障害者は何か一芸に秀でた特徴を持っている人種であるかのように言われたりします。違います。

 

たまたま目立つ人がテレビなどの媒体でクローズアップされるだけなんですよね。「発達障害の特性のせいで二次障害を起こし、休職中の〇〇さんの一日を追ってみました」特集とか、誰も見ません。でも、大多数の発達障害者は、特に抜きん出た才能の無い人たちなのではないかと思います。

 

注目されるべきは「それでも地味に頑張れている人」
社会の中でもっと知られるべきなのは、発達障害でもこんなスキルフルな人がいる!ということではありません。とりたてて抜きん出た才能の無い人が、何とかして社会に適合しているさま、その努力、工夫だと思うのです。その「何とかして社会に適合している」ノウハウがもっと周知されるべきなのです。べき、と言うとちょっと強いですね。少なくとも、昔の私はそんな情報が欲しかったです。

 

手前味噌で恐縮ですが、社会になかなか適合できない中、偶然にもタスク管理という社会適合ノウハウに出会ってようやく会社で仕事を普通にできるようになった私の経験は、多くの人に知ってもらう価値があるのではないかと考えています。

 

才能がある発達障害当事者がその才能を遺憾なく発揮する話は、話としては面白いですが、発達障害で生き辛さを感じている人にとっては参考になりません。私のような、とりたてて抜きん出た才能の無い人間が、奇跡などに頼らずに社会に適合できるノウハウこそ、求められているような気がしてなりません。

 

ということでタスク管理はマジ神
私は、自分の持つ不注意優勢型という特性を持ちつつも、タスク管理というノウハウでフォローすることで何とか社会に適合、つまり会社で破綻なく継続的に仕事をすることができています。

 

発達障害でなくても同じような悩みを抱える人たちにタスク管理を紹介して、私と同じように仕事が普通にできるようになる経験をしてもらいたい。タスク管理は、我々のような要領の良くない、不器用な人たちが、いわゆる健常者と渡り合うために大いに役立ちます。

 

……ということを、もっともっと広めていかねばと思う今日この頃です。