先送り友の会
「先送りしてはいけない」とは言え…
私の開催するイベントでは、私の弱点として「先送りしてしまう」という項目を挙げています。先送りすることは悪いこと。先送り。ダメ。絶対。しかし、そう考えると、今手持ちの仕事は全部今日のうちに終わらせないといけないことになります。無理ですよね。どうすればいいのか。三味線の「バババン!」というフレーズと共に「また今日もつまらぬものを先送りしてしまった……」と言いいながら斬鉄剣を鞘に納めなければなりません。
先送りをすることによる弊害で見落とされがちなのは「また先送りしてしまった」という自責の念です。先送りして仕事が滞ることはどうでもいいのです。それよりも、先送りすることで自責の念が溜まりに溜まって自分をおとしめていくことの方が良くないことだと実感しています。これを避けるためには、先送りを容認することもいとわない。この開き直りは大事です。
対策
ということで、結論は先送りして良し!です。そもそも、バンバン仕事がふってくる環境では先送りを完全に回避することは無理ですし、先送りすることを肯定します。ただし、以下の2つのことに気を付ける必要があります。
1.本当に今日終わらせなければいけないものは今日終わらせる
当たり前といえば当たり前です。ただ、前提として「この仕事、本当に今日中に終わらせる必要あるの?」と考えなおさなければなりません。その仕事を依頼してきた相手は、もしかしたら適当に「今日あがってきたらラッキー(はあと)」くらいにしか思っていない可能性があります。頑張って今日中に仕上げても相手に急な出張が入って、翌日の昼までに仕上げればいいことになっているかもしれません。締切の交渉をして延ばしてもらえるかもしれません。そうやって本当に今日終わらせなければいけないものをふるいにかけることは、とても大事だと実感しています。
2.必ず締切と完了までの道筋を明らかにしておく
いざ先送りをした際には、その仕事にどれだけの手間がかかって、本当の締切までにはどれくらい余裕があるのかを知っておかないと無計画な先送りになってしまいます。先送りしました、それっきり手つかずでまた先延ばしした先の締切がきてしまいました、では何の意味もありません。
入会のご案内
こうしてドンドン先送りをしつつ、結果的に支障ないように仕事を片付けていけば良いです。用法・用量を正しく守って先送りをすると、無駄な自責の念に駆られることなく、余裕をもって仕事を進めることができます。先送り友の会はこんな活動内容で、日々活発に先送りをし続けているのです。入会はご自由に!