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「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

タスクペディア拡散戦略の元ネタは「革命のファンファーレ」(2/2)

前回の復習

前回、 タスクペディアのモニター募集としてなぜクラウドファンディング形式を採ったのかを書きました。理由は、①共犯者をつくるため②開発者への感謝を形にしたいためというものでした。

hochebirne.hatenablog.com

今回は、なぜタスクペディアを社会福祉法人から拡散するのかについて書きます。

 

同じ土俵に立たない

一般的に、クラウドサービスの提供は会社単位で行うことが今までは多かったと思います。そうであれば、広報やマーケティング部門等が、製品の販売戦略を考え宣伝して売ります。タスク管理の世界に限って言うと、まだそこまで成熟していませんので、個人からの発信が多いです。そのような場合は、個人の情報発信源としてSNSで情報を拡散して売るのが常套手段でしょう。

 

私は、タスクペディアを広めるにあたり、通常のクラウドサービスのような拡散方法を採りません。これまた革命のファンファーレの受け売りです。本の中ではこのように書かれています。

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タスク管理ツールは世の中に数多くあります。それらはそれぞれに魅力的な特徴を備えています。私の感覚では、優劣の点で競り勝つ/競り負けるというものではありませんが、他のタスク管理ツールと同じような流通経路にタスクペディアを置いたら埋没することは必至です。似た方法で拡散したのでは、せっかく作ったのに人の目につきません。

 

また、ビジネスの世界での「タスクマネジメント」で謳われている生産性の向上なるものは、実はタスクペディアをお使いいただく目的ではありません。もちろんタスクペディアは生産性の向上を強力に推進し、私は現実に向上したことを実感していますが、それは手段に過ぎません。タスクペディアで目的とするのは、生産性向上の先にある「ストレスフリーの状態」、(タスク管理手法"GTD"で言う)「水のように澄みきった心」を得ることです。

 

そして、そのような効果が本当に必要な人に体験してもらうためには、ビジネスとは別の「福祉」の領域からアプローチすることが良いのではないか、と考えて、社会福祉法人からの拡散というルートを考えました。社会福祉法人の事業活動にたいしては税法上の優遇措置がとられることが多いのですが、それは社会貢献に寄与するものだからです。私にとっては、タスクペディアを広めることは社会の貢献することとイコールなので、単純に「使用する⇄対価をもらう」というビジネスライクな関係性だけの世界にはタスクペディアを置きたくないと考えています。

 

その考えが、結果的に革命のファンファーレに書いてある「自分だけの競技」にすることができているのではないかと思っています。

 

前回と今回のエントリーに挙げた考え方の他にも、個人的には「信用の貯蓄を重視する」「マネタイズのタイミングを後ろへずらす」といったことを実践しています。これらは全て革命のファンファーレに書いてあって、面白そうだなと思ったことです。面白そうと思ったことを実行するのって楽しいですね。ワクワクします。

 

とは言え、こんな偉そうに書いて、自分が思うほど受けなかったり、そのやり方は今回の事例には馴染まなかったりすることもあるかもしれません。大外ししたらそれなりに落ち込むと思いますので、フォローの程、なにとぞよろしくお願い申し上げます。