嫌がれば嫌がるほど、意識にとどまり続ける
マーフィーの法則「失敗する可能性のあるものは、失敗する」に近いですが、仕事などのやるべきことをリスト化するのを嫌がれば嫌がるほど、見たくもない仕事が接近してくる印象があります。しまいには寝ているときでも突発的に思い出してしまい、ガバッ!と起きて寝られない、なんてこともありました。
やると決めたことや人と約束したことのすべてを意識的に捉え、その状況を把握し、常に計画し直したとしたら、その仕事が完了していないとしても、それがあなたを苦しめることはない。いちばん苦しいのは目に見えない用事や思い出せない約束にエネルギーを取られることなのだ。
(中略)達成するべきことのリストを作って眺めることが重荷だと思う人たちは、見るのもいやだと思う仕事をたくさん抱えた人たちなのである。だが、嫌がれば嫌がるほど、それらが意識から離れることはない。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」より)
結局、覚悟を決めて、今の置かれている状況を知るしかないわけです。具体的に言うと、自分が嫌だなと思っている仕事がどれくらい進んでいないのかを把握しなければならないのです。
イメージ的に言うと、リストを作れば、それを上から俯瞰して偉そうに見下ろすことができます。リストを作らないと、頭の中の嫌な仕事が頭の上に立ち登って上から抑圧してくる感じがします。
完了していないこと、できていないことを書き出す作業は、最初のうちは苦痛かもしれませんが、書き出し切ったら頭上の抑圧者はいなくなり、リストの中に閉じ込めることに成功しているのです。
ただ書き出しただけで仕事はまったく進んでいませんが、リストを作ってからの私の実感としては、桃鉄のキングボンビーのように、自分がどこにいってもついてくるような、あの嫌な感覚は無くなりました(桃鉄は数えるほどしかやったことありません)。
「嫌だな」と思うことにいったん突入してみると、このように「実は大丈夫だな」と思うことがあります。タスク管理は、それが手軽に体験できます。