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「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

対応待ちリストの扱い方

インターネットラジオ番組「のきばトーク」、先日の第68回はGTDがテーマでしたのでとりわけ楽しく聴かせていただきました。

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ライフハック、タスク管理界の巨人・佐々木正悟さんがホストを務めるこの番組に、GTDの素晴らしいエバンジェリストであるnomicoさんがゲストとして招かれ、GTDについてひたすら話すという至高の時間をご提供いただきました。

 

そこで話されていたことで印象的なのが、「GTDのキモは『託せる』ことである」というnomicoさんの考え。GTDを実践して上手くいっている人は共感すると思いますが、GTD本の表現でいう「信頼できるシステムに預ける」ことができたときの安心感は何にも代え難いです。これが、GTDの目指す「水のように澄みきった心」です。

 

番組の後半、「対応待ちリスト」について佐々木さんとnomicoさんの話も印象的でした。リストの種類は何であれ、リストに残っているタスクは気になるので、対応待ちリストも「そういえば、誰々さんにお願いしたあのタスクはどうだろうか」と気になってしまい、手離れ感が完全には感じられずストレスの元になってしまう、という旨の話が佐々木さんから出ました。

 

それに対するnomicoさんの返答が明快で、「対応待ちリストに入っているものは、ボールが向こうにいっている状態なので、自分がそこまで考える必要はない」という話でした。私もnomicoさんと同じ考え方で、相手対応待ちのタスクは問答無用に「それ知らないもんね」とばかりに手離れさせることにしています。

 

ただ、もしかしたらこの考え方もある限定的な環境でのみ効力を発揮するものなのかもしれない、と思っています。組織で、皆が同じ方向を向いている、つまり、誰もがそのタスクの完了をさせる義務を負っているという状態じゃないと、人に預けっぱなしにしたタスクが一向に進まないという事態が発生することがあります。

 

おそらく、佐々木さんがフリーランス、そしてnomicoさんが会社員であることで、対応待ちリストの扱い方が違うのだと思います。フリーランスは、おそらく自分が舵を取らないと物事が進まないことが多いのではないでしょうか。

 

逆に、会社においては、対応待ちリストにのっているタスクのボールを今持っている誰々さんもまた自分と同じくそのタスクを進める義務があるので、自分からあまり働きかけなくても否応なしに進んでいくのだと思いました。

 

こう考えると、今の私のGTDのシステム、考え方は、環境にかなり影響されているのだなと思います。おそらく、nomicoさんも私も同じような就業環境においてGTDを実践しているのだと思います。そんな私にとっては「対応待ちリスト」は、基本的に、考えなくても良いことリストであり気にする必要はほぼないという扱いのものになります。