サイボウズ青野社長新刊出版記念イベント「新しいカイシャについて、考えよう。」に参加してきました。
「カイシャ」はモンスターなのか?
こちらのイベントに参加してまいりました。
KINTONEのセミナーだったり、サイボウズ式 Meetup だったりと、何かとサイボウズさんのオフィスへ伺うことが多い最近です。
サイボウズ社長青野さん御自らが、会社をモンスターと見立ててdisるという触れ込み、なかなかキャッチーです。
まるでAO入試のような参加課題
サイボウズ社長の青野さんが新しく「会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない」という本を出版される記念イベントです。
テーマを「複(副)業」とし、自分たちの理想の働き方や生き方を可能にする組織とは何かなどを、ディスカッションしていきます。
出版記念イベントなのに、参加希望者には厳しい(笑) 課題が。
新著の一部(12,000字程度)を読んで感想を書き、質問に答える
なかなかですよね。サイボウズさんのこういう所が好きです。参加対象が、以下の4項目であり、そのうち2.以外の3つに当てはまっていることもあり、いっちょ書いてみるか!と挑戦。
- 会社など所属している組織で、プロジェクトや組織を立ち上げた経験がある方
- 大企業を出て起業された方
- 現在複(副)業されている方
- これからの「新しいカイシャ」の在り方に興味がある方
課題に答えるのが楽しく、毎日書いているブログ2記事半くらいの量を一気呵成に書きました。20年程度前に受けた大学入試の、小論文一発勝負の試験をする学部__私の頃は、中央大学の総合政策学部か、慶應大学の湘南藤沢キャンパスの2学部くらい__を彷彿とさせるものでした。
しかし、課題は楽しかった
大学入試のときと違ったことは、「もっと書かせて!」と言いたくなるくらい書くのが楽しかったこと。複業や新規事業立ち上げ、これからの働き方、会社との関わりと、今自分が四六時中考えていることをそのままブログと変わらない感じで書くことができました。
出版記念イベントらしくない、熱い場
それにしても、熱量が凄かったです。参加された方々がみんな「働き方」「会社」「副(複)業」について一家言をお持ちのようでした。懇親会を中座してまずしたツイートがこちら。もう、本当に圧倒されっぱなしでした。
懇親会を少しお先に失礼して帰途に。あー楽しかった!そして、みんな凄い。相当自分は複業界隈(?)ではやれている方だと思っていましたが、浅かった……。自分は本当にまだまだだと実感。今日参加した人たち、発言する人みんな凄いよ……。 #新しいカイシャ
— 小鳥遊@2/17イベント (@nasiken) 2018年2月13日
出版記念となると、著者の講演をみんなで聞いて終わり、といったイメージがありました。それは良い意味で裏切られ、ファシリテーターである株式会社フューチャーセッションズ代表の野村さんの絶妙な仕切りで、参加者からの話を繋いでいく形でイベントは進行していました。
当の新著の著者である青野さんは、合間合間でスピーチやコメントをされましたが、参加者がそれを枕に話をするという、さすが複業バリバリ、新規事業立ち上げバリバリの人たちだなという様相を呈していました。
パワーワード「スケスケ」「透明」「旅人」「回遊」
会社の風通しの良さを「スケスケ」「透明」と表現された方がいまして、共感があったのか何かにつけてみなさん口にされていました。会社組織の作り出す副業の壁に立ち向かっていっている方々が多いのだと思います。
また、これからの働き方として会社を回遊するような、旅人のように流れていく、といった話が共感を得ていました。1つの会社組織に縛られたくないという意識が、この言葉に象徴されていたように思います。
それでも救われない人たちがいる
私が一番印象に残っているのは、会の終盤に野村さんが提起した「働き方改革の波に乗れる人、勝ち組はいいが、そうでない人もいる」という話です。
ある意味、この会場に集まっている人たちは「波に乗れる人」であって、極端な話ひとりでに勝ち戦を進めていけるような人たち、という印象を持ちました。
一方で、波に乗れない人たちがいるわけです。どうも私はそっちの方に思考が吸い寄せられていってしまいます。仕事をしたいのに、どうしても要領を得ず、働き方改革の最前線から脱落してしまいがちな人。やはりそこに焦点を当てたいなと思います。
参加者の皆さん本当にすごいなぁと思いつつ、自分は発達障害特性をタスク管理でカバーできた体験を、私と同じ悩みを抱えている多くの人に伝えたいという目的はブレないでいこうと、自分の方向性を再確認した次第。
旅はまだまだ続きますが、その意義を再考させてくれたこのイベントに感謝したいと思います。
イベント後の懇親会で、サイボウズ社長の青野さんとお話をさせていただいた際、私のブログエントリーをご覧になっていたことが分かり、個人的にはとても嬉しかったです。おそらくこのエントリー。
終了後にはFacebookグループも作られ、同志感(?)満載だったこのイベント、参加して良かったと思いました。