ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

宵越しのザワチンは持ちたくない

佐々木正悟さんのイベントに参加

タスク管理と心理学という切り口がとても興味深いので、こちらのイベントに参加してまいりました。

kokucheese.com

 

主催者の佐々木正悟さんは、タスク管理界隈では大変有名なお方です。タスク管理のみならずライフハック関連の著作を複数出され、毎週月曜日には「のきばトーク」というネットラジオ番組をやっておられます。

 

思えば、私がタスク管理の世界に足を踏み入れたのは、佐々木さんの主催する「ライフハック@」というイベントへの参加が最初でした。

 

そんな佐々木さんが、「不安を味方につける〜」後に書かれたエントリーがこちら。

nokiba.hatenablog.jp

私も確かに、こういう「気持ちを切り替えれば良いのに」と自分で思うくらいには落ち込みやすいところがあるのですが、昨日セミナーにご参加いただいた方の話を伺ううちに、「自分なんて楽天的な方なのかもしれない」と考え始めました。

 

エントリー中で、鈴木大介さんの著作を引用し、「ザワチン」を「嫌な思いをした記憶が頭の中でぐるぐる回り続けること」と説明されています。

 

私はこのザワチンが止まりません。これは発達障害当事者によく見られる傾向だとのこと。なのに、この症状には名前が付いていないとのことです(佐々木さんは「リフレクション(内省)」と言っておられました)。

 

仕事の不安を夕飯時に思い出しては「うわぁ!」と苦しむ。やり残した仕事がふと頭をよぎり寝られない。そんな経験を頻発していました。私はリフレクションが過ぎるのです。

 

ザワチンを持たないためには?

佐々木さんのイベントでは、ザワチンを避けるためには、社会性を上げるか、理解力を上げるかという2つの方向性があると説明されました。

 

社会性を上げるとは、ふとした不安が頭をよぎっても自ら打ち消せるようになることです。「でも、あの人なら大丈夫!」「あの人から怒られても、愛あるムチだから良い」「気にしない!」と考えます。

 

不安の先には必ず人がいます。その人との関係が著しく良好であったり、その人からだったら何を言われても「えへへ」で済ませられるような関係を築くことができれば、ザワチンは消せます。「あの人は仕事は雑だけど、憎めないんだよな」と言われる人はこの類です。

 

そもそも、特に社会性派にとっては、仕事上で怒られる、叱責を受けることは、「この仕事はすぐにとりかからなきゃいけないんだな」というリマインダー以上の何物でもないらしいのです。叱られるたびに大きくショックを受けていた自分にとっては、この話は大きな驚きでした。

 

理解力を上げるとは、突っ込まれないように完璧に仕事をすることです。そうすれば不安はそもそも発生しません。例えば、タスク管理で仕事を完璧に遂行していれば、無駄にザワチンに悩まされることがなくなります。

 

理解力派の悩み

私は、自分に人付き合いに難があるとは思いません。しかし、仕事への取り組み方は理解力派です。生半可に良好な人間関係では、強すぎるリフレクション力(りょく)には勝てないからです。

 

しかし、仕事にはミスがつきものです。また、落ち度なく仕事をしていても嫌なことを言われることもあります。このときに我がザワチンは大量発生します。仕事のフォローはタスク管理でどうにかできますが、落ち込んだ感情はタスク管理ではどうにもなりません。

 

落ち込んだら回復に時間がかかるというリフレクション力との付き合い方は、理解力派で仕事に向かう私の現在の悩みでありこれからの課題です。

 

でも昔に比べれば……

悩みは尽きませんが、何だかんだ言ってタスク管理のおかげで、支障なく仕事は継続できています。時々心にズキンとくる言葉を言われては落ち込み、ゆるゆると解消していくことを繰り返しています。

 

佐々木さんは寝れば忘れるとのこと。私は宵越しのザワチンを持ってしまいがちなので、どうにかしないといけません。タスク管理をし始めてから、少しずつリフレクションにも打ち克ってきている気がします。この方向でいってみようと思います。