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「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

マルチタスク(っぽい動き)ができるようになる3つの工夫

以前、こんな記事を書きました。

hochebirne.hatenablog.com

 

一般に言われる「マルチタスク」は幻想です。よほど特殊な技能や事情がない限りは、私たちは同時に2つ以上の行動を行うことができません。

 

しかし、「マルチタスクっぽい」「結果的にマルチタスクのような」といえるものはあります。一度に4品も5品も料理を同時に出すといった状況がそれにあたります。そこから、他の場面でも使える工夫のようなものを抽出したいと思います。

 

分解する

1つ目の工夫は、手順へ分解することです。2つ目と3つ目の工夫ができるための下準備です。料理の例で言うと、レシピで「玉ねぎをみじん切りにする」「醤油、砂糖、みりん、料理酒を混ぜる」「肉を10分間茹でる」という手順に分けることです。

 

自動化する

分解ができたら、自分がやらなくてよいこととして「何かが自動的にやってくれる手順」を探します。料理であれば「肉をオーブンで30分焼く」といったものです。仕事であれば、「300件の納品データを元に、納品書を300部印刷する」といったものでしょうか。

 

できたとしたら、オーブンやプリンターが焼いたり印刷したりしている時間は、自分の手が空きますね。その空き時間を利用して、別のタスクに手をつければ良いということになります。肉をオーブンで焼いている間に野菜を切ってサラダのドレッシングを作る、プリンターが納品書を印刷している間に請求データを作成する、そんなことができますね。

 

結果、肉が焼きあがった時点ではサラダが出来上がっています。印刷された納品書が揃った時には、請求データの作成が完了しています。パッと見はマルチタスクをこなした(複数のタスクを同時に進行させた)ように見えますが、その実は細かく分解された手順を1つずつ実行していっただけです。

 

手離れを良くする

こちらも自動化とほぼ同じですが、自動化させるのではなく誰か他の人にお願いをするという考え方です。作成してある昨日出荷した製品一覧のリストのチェック依頼を担当部門へ「確認よろしく」と投げます。担当部門のチェックが終わるまでに今月の給与計算を終わらせれば、出荷製品リストと給与計算データが同時に出来上がることになります。


このように分解して自動化するか手離れさせると、複数タスクを直列に実行するより短い時間で終わらせることができます。

 

このように説明されたら「なんだ当たり前のことじゃないか」と思うくらいのことだと思います。ところが、いざ複数のタスクを目の前にしてそのいずれも締切が近かったときは、同時進行で進めなければ!と思ってしまうことが過去多々ありました。

 

タスクのボール持ちのステータス表示は、何かに自動的に処理してもらえることや、誰かにパスして手離れしている状態を明確にしてくれます。私がこの機能にこだわるのは、こんな理由からでもあります。

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