やり残し不安を解消するために
多くの人が「あとどれだけ何をすべきか」を把握しないまま生活をしている。これは実にストレスが溜まることだ。どれだけ作業をこなしても、「ほかにやり残したことがあるのではないか」「こんなことではなくて、ほかにやるべきことがあるのではないか」と疑心暗鬼に陥り、1日の終わりにすっきりしない気分を抱えて家路についていないだろうか。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの整理術」より)
一昨年より、ツイッター「ひらめきメモ」のアカウントの中の人F太さんと共に行なっている「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」は、毎回多くの参加申し込みをいただいております。
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長期間継続してたくさんの参加申し込みをいただけるということは、「すっきりしないで家路」問題が、仕事を始めたばかりの社会人一年生の方も、中堅・ベテランサラリーマンの方も、同じく抱える問題である証だと考えています。
この問題が発生する原因と対策を考えてみようと思います。
原因
大前提として、やり残しを避けるのは無理ですよね。なのに、実はやるべきことをやっていなかったという焦りと不安は大変心臓に悪い。これをまずはどうにかしたいところです。
そのためには、やり残しがどれくらいあるかが分かり、やり残しても良い(あるいはダメージが少ない)のが分かっている必要があります。
つまり、「やり残している」を把握できるなら良しとします。
対策
対策としては、とにかく脳内から外部記憶媒体に情報を移すのみ。発生する仕事をまずは全部同じ物(メモ用紙、手帳、パソコンソフト、スマホアプリ)に書く。全部書き出す。全部です。
これは、前述のイベントで何にも優先して行うことと説明していることです(イベントで実際に使っているスライドより)。
弱みをカバーしよう
ちなみに、もっと漠然と仕事に対して不安を抱えている方、参考までに私の弱みをご覧下さい(こちらもイベントで使用しているスライド)。
いくつか当てはまるんじゃないかと思います。イベントでも、「これ、自分に当てはまるという方?」と手を挙げていただき、大勢の方が複数の項目に挙手されます(中にはずっと挙げっぱなしの人も!)。
こんな弱みばかりの私でもやり方でカバーすれば仕事の不安を解消できる、毎日すっきりして会社を出ることができるようになりました。
まずは、
「同じ物に、やるべき仕事を全部書き出す」
これをやってみると、きっと自分の落ち着き具合が、良い方向に変わっていくと思います。
「ヤバ、あれやってなかったんじゃ……」と疑心暗鬼で不安に苛まれる毎日からの解放目指して、書き出してみると良いと思います。