弱みから強みを見いだした経験をお話しします
自分はある意味露出狂みたいなところがありまして(変な意味ではありません)、それがいろんな活動のやり甲斐につながっているんじゃないかと思っています。
代替可能な仕事
会社の仕事は、ほぼ決められたことをその範囲内でやることが多いんですね。管理部門の法務というものをやっていますので、まずは法律というルールを意識してやらなきゃいけない。
そもそも管理部門は、法律やその他の一般的なルールに加えて会社独自のルールを会社全体で守っていくように、従業員の注意を向けさせる仕事でもあります。
つまり、基本的に人によって結果が変わってはいけないことが多い業務領域なんですね。AというインプットがあったらA`というアウトプットが出なければいけないわけです。時と場合、はたまた人によってアウトプットがBやUになってはいけない仕事なんですね。よく「仕事は属人化させてはいけない」という話がありますね。その最たるものかと。
ということは、自分がその仕事の担い手である必要はないということになります。つまり、別の人への代替が可能な仕事です。
代替不可能な仕事
対して、別の人に代替ができない仕事というものが存在します。その人の価値観、経験などがそのまま価値を持つ場合です。
音楽家、画家、小説家、最近だと映像クリエイターやYouTuberなどが典型ですね。その人ならではのものが求められ、価値が付くものです。代替可能な仕事と比べて価値が高く付く傾向にあります。なぜ高い価値が付くのか。
価値の高低を決めるもの
代替が可能か不可能かでその仕事の持つ価値が変わってくるという話を言い換えると、「希少性の有無」となります。この動画が参考になります。
価値と希少性の関係をもっと考えてみたいと思います。
価値の高め方
次第に大上段に振りかぶってきてしまっていますが、構わず続けます。仕事も含めて自分がやる活動の価値を高めるには、希少性を高めることが大事だと藤原さんは説明しています。
希少性を高めるにはどうすれば良いか。別領域の足場を複数持てば、その掛け算でその人の希少性は高まっていくのだそうです。
法務実務の世界のみで価値を高めて、つまり稼ぎを多くしていくには相当な覚悟と努力と運が必要ですが、法律知識もあり、SNSでの発信力もある人であれば、群を抜くことができます。ある領域で100人に1人になり、また別の領域でも100人に1人の存在になったとしたら、その人の存在価値は100×100で10,000分の1となる、と考えます。
1つの分野で10,000分の1になるより、100分の1になる分野を複数持てば、より簡単に希少性を上げることができるということです。
自分の希少性の見つけ方
私は幸いにも周囲の方々のおかげで、自分の希少性を引き出してもらったと思っています。
- ADHD特性を持っている
- その特性をタスク管理でカバーしてできるようになった
- 人前で自分の失敗談を話すのに抵抗がない(むしろ楽しい)
これらを全部掛け合わせると、おそらくかなり希少性は高いのではないでしょうか。
考えてみたら、これらの大元は全て自分の弱み、今まで失敗をしてきた原因から生まれてきているんですね。
自分の希少性、強みが、全く正反対の弱みから生まれているというのが興味深い。人間万事塞翁が馬だなという気がします。
やり甲斐と希少性の関係
希少性が高まれば高まるほど、自分が求められている感が上がります。それに応えたくなるのが人情だと思いますので、そこにやり甲斐を感じ始めます。つまり、希少性の高さがやり甲斐の大きさに比例すると考えます。
自分の露出狂的願望(繰り返しますが変な意味ではありません。。)は、人前で自分の失敗談を話すという形で昇華されることで、やり甲斐につながっています。
そう考えると、弱みからあながち目をそらすべきではないな、と思ったりします。