視力が悪ければ眼鏡を。抜け漏れ忘れがあればGTDを。
こんなツイートをしました。
NHK「超実践!発達障害 困りごととのつきあい方」をみました。
— 小鳥遊5/19イベント開催 (@nasiken) 2018年4月30日
当事者の自信と、周囲の理解につながる良い取り組みだったと思います。
同時に、1時間44分という長い時間でも語り切れないものだとも思いました。仕事の現場で悩む当事者への情報がまだまだ必要かと。#発達障害困りごと
このテレビ番組を観ての感想でした。
発達障害には、大きく分けてASD、ADHD、LDという3つの領域があります。
上記のイメージ図の中では、ADHDの注意欠陥が目立っているのが私の特徴です。
最大限、発達障害当事者への配慮がされた番組作りがされていたと思います。スタジオでは強い光や大きい音を避け、当事者への取材は丁寧にされており、違和感はほぼありませんでした。これはすごいことだと思います。当事者や専門家の意見が入っているだろうとは思いますが、それを過不足なくテレビで表現し伝えるのは、相当細かなところまで配慮しなければいけないからです。
番組中、とても共感した一節がありました。頭に言葉は浮かぶのに文字が書けないLDの特性を持つ大工の井上さんの話です。
「パソコンやスマホは自分にとって眼鏡。眼鏡がいろいろあるなら使えばいい」
— みらいのリスト@NHK実況完了&感想集積中 (@mirailist) 2018年4月30日
「大学はこういった配慮に対して積極的。使えばなんとかなれば使えばいいと言ってくれる」
井上さんは大学に入り卒業することができた。
スタジオ
竹田契一先生が登場#発達障害困りごと #NHK
日常生活に普通に溶け込んでいる眼鏡。視力不足を補強するために使う道具です。視力が足りないのは努力が足りないからだと思い悩む人はいません。
井上さんも、書けないならそれを補強するだけな状態なのに、大工の仕事の作業日報が書けないのを理由にいじめに遭ったそうです。パソコンやスマホ、タブレットを使えば文字が打てることが分かり、大学に入り直して見事、卒業されました。大学側の配慮が井上さんを後押ししてくれました。
足りないところがあれば、鍛えて伸ばす。それが無理であれば道具などに頼って補強する。当たり前の話ですが、こと発達障害特性の話になると、道具などに頼るという選択肢がなくなってしまいます。
それでも、眼鏡やパソコンという、形のあるものに頼るのはまだ分かりやすい方だと思います。私にとって眼鏡の代わりになっているのがタスク管理手法"GTD"です。
GTDのような「考え方」を自分を補強する道具として理解することに対して、世間は理解が足りているとは思えません。何より、当事者自身がその価値を認めず諦めてしまいがちな印象があります。
人が眼鏡をかけるのと同じくらいGTDを実践するようになったら、それこそ視界がひらける人は少なくないと思います。