「それは成長のチャンスだ」と相談相手が言ってきたら。
重い業務負荷に耐えられなくなり相談した相手が、「それは成長のチャンスだ」と言ってきたら、どうしますか。
こんなブログを読みました。
話を聞いてみると「納期と比較して、お客様の要望が多すぎて間に合わない」「人が足りず、手がまわらない」など、現場の負担がかなり大きくなっているとのことでした。
(中略)
疲弊した顔で言う彼でしたが、私は、内心これは彼にとってのチャンスである、と考えました。自分のキャパシティを超える仕事をあえてやってみることで、それが程よいプレッシャーとなって、自然と仕事の整理を行い順序を調整したり、効率的な業務を行う方法を見つけたりして、限界だと思っていた自分キャパシティを大きく上げることができるのです。
先程の例で言えば、1日に150、200の仕事量がこなせるようになる――つまりは生産性を高められるのです。
(もちろん私は今でもこれを実践して、彼以上に働いています。)私は、これを機会に彼がさらに成長してほしいと思いましたので、「時間がない」という彼に向かって、以上の説明を行い、「時間は与えられるものではなく、作るものなんだよ」と言いました。
これは創作だと後で知りました。なかなか真に迫った、ありそうな記事でした。
もう収拾つかなくてもいいんですけど、とりあえず創作です。
— megamouthの葬列 (@megamouth_blog) 2018年5月21日
で、ジョークのつもりでもありません。風刺になってるかもしれませんけど、退職エントリという、そもそもが虚々実々な形式文章が経営者側から語られるとどうなるか、というだけのお話です。わかりにくいですが、そういうブログなんで。
ありそうな話、ということで進めます。
私は幸いにも、タスク管理を駆使することと、会社側の理解のおかげで、自分のキャパシティとの折り合いをつけられています。しかし、自分の成長を促すには、自分のキャパシティを超える負荷をかけることもまた真なりだと思います。
「時間は作るものなんだよ」と言われたときに、自分がどちら側に立つか。一様にキャパオーバーを拒否しない方が良いかもしれない。けれど、「はい!成長のために、時間作ってでも頑張ります!」と言うのも違和感があります。
私がタスク管理を始めた目的は、自分の弱みをカバーして無理なく仕事がこなせるようにするというものです。であれば、キャパオーバーを拒否するのが自然な流れです。しかし、場合によっては成長のために多少無理をするのも必要なときもあり、100%どちらが良いとは言えない、というのが正直なところです。
小鳥遊、どっちなんだよ!?と言われそうですが、まさにこれは私の悩みどころです。
1つだけ自信を持って言えることは、
- 抑うつ、あるいはうつ症状や適応障害の最中か明けて間もないときに、
- 仕事ができる自分にとても充足感を覚えており、
- 周囲からの配慮も行き届いていると感じていて、
- 周囲の期待を裏切れないと思い込んでいる場合
このようなときは、キャパオーバーを拒否すべきときです。経験者は語る。
周囲の期待に応えたいという気持ち>自分のキャパシティ
こんな精神状態のときが一番危ないのです。真面目で責任感が強い人ほど頑張ってしまう期間が長くなり、その後の影響がそれだけ大きくなります。
「それは成長のチャンスだ」と言われて「ありがたい」と思ったら、自分のその感想を鵜呑みにせず、第三者に相談してみる。できれば医者。
くらいが、現実的で安全な対応なのではないかと思います。