労働生産性を上げたければ、ストーリーテラーになろう。
このツイートに書いてある「思考力」って何だろう?と考えました。
最近の「働き方議論」で、労働量で評価する時代から生産性で評価する時代に移行しようと言われているけど、これってもっと突き詰めて言うと「思考力の多寡で仕事の質が決まるよね」って話になる。生産性を上げるためのテクノロジーやリソースを適切に分配できるかは「思考力」にかかってくるからね。
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) January 12, 2017
じゃあ「思考力を爆速で鍛えよう!」みたいな流れが出てくるんだけど、たぶん本当に実用に耐える思考力って、小さい頃から地道に積み上げていくものなんだという気もしていて。だから「大事だ!」とみんながハッとしてもどうしようもない側面があるかもね。おお、これが「文化資本」のことなのか…。
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) January 12, 2017
私は、全てが全て「小さいころから地道に積み上げていくもの」だとは思えません。爆速でないにしても、生産性を上げるための実用に耐える思考力を鍛えることは今からでもできると考えています。
では、実用に耐える思考力って、具体的に何なのでしょうか。
私は、ストーリーを作る能力だと思います。
細かくいうと、仕事を振られたそのときから、仕事を完了させるまでの流れを組み立てる能力、つまり段取り力のことです。
なぜ、段取り力があると生産性が上がるか。
段取りが下手だと、1日で終わる仕事に4日も5日もかかったりするからです。自分が資料を作って、その次にチェックをしてもらってから完成という流れがあったとします。チェックをしてもらう人が会議やら外回り、出張してしまったりすると、あっという間に2,3日は過ぎてしまいます。4日や5日が1日にと、段取りがうまくいけば大幅に短縮できるから生産性が上がるということになります。
では、段取り力は鍛えられるのか。
私の経験上、柔道の乱取りのように、仕事完了までの流れを書き出しては実行し、予想どおりにいかなければ修正してまた実行しを繰り返せば、鍛えられると考えています。
何にどう書き出すのか。
もちろんフリーハンドでも良いです。ただ、ある程度テンプレートがあると、より乱取りしやすくなります。ツールを使えば、仕事の流れを分かりやすく可視化してくれます。例えば、タスク管理ツール「タスクペディア」だとこんな具合。
この枠にポチポチ埋めていけば段取り力を鍛えられます。
上記の段取り力は、小倉ヒラクさんのいう思考力のうちの1つであり、「今」から「結末」までを、想像を働かせてストーリーを作り上げていく力です。つまりストーリーテラーになろう、というわけです。
ストーリーを作れるようになると、仕事の実務において破壊力抜群ですので、お勧めします。