ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

相手の取りやすいところに気持ち良いスピードで投げる。

こんなツイートをしました。

 

どきりとさせてくれたnoteはこちら。

note.mu

 

責任逃れの可視化

なぜどきりとしたか。それは、私が原作のタスク管理ツール「タスクペディア」で、いわば責任逃れの可視化をしているからです。

 

f:id:hochebirne:20180720075943p:image

赤い「当方」が当方ボール持ち、つまり自分に責任がある。クリーム色の「先方」が先方ボール持ち、つまり自分に責任がない。企画書を作って確認依頼をするのは自分。確認して返答するのはAさん。

 

責任逃れを肯定

私は、積極的に責任逃れを肯定しています。タスク管理イベントでも、責任の所在をはっきりさせるものとして奨励しています。

 

その理由は、自分がタスクを背負い込み過ぎて潰れた経験があるからです。引き受けてしまいがちな傾向がある私は、そのぶん引き受けない方に偏って考えるのが良いという仮説を立てています。

 

そして、その傾向は私のみではなく、同じような悩みを抱える人にかなり共通するものだと考えています。

 

そのような方々にタスク管理を広めるのを旨としている私の活動は、むしろ積極的に責任逃れをしよう!と後押しするのが良いと考えています。

 

折しも、タスクペディアを使っていただいている玄武さん @genbu60 のブログに当方先方の話が。

genbu60.hatenablog.com

仕事の手離れが悪いときは、タスクのネーミングを意識して、主体が当方か先方のどちらにあるかでタスク名を付けることにより「先方」という状態を選択できるタスクを生み出し、適切なタイミングで主体性を発揮して「当方」を選べるようにしていきたいものです。

まさに、タスクペディアでいうところの「当方」が多くなってしまう傾向が私にもありました。それを視覚化することで、必要以上に抱え込まないようにするのはとても大事なことです。

 

せめて良いボールを投げたい

しかし、やたらめったら投げ続けてしまっていいのか。小林やばこさんのブログでハッとさせられたところです。自分が責任を逃れるだけに終始していないか。自分本位すぎやしないか。

それよりもきちんとボールの握りを確かめて、相手の取りやすいところに気持ち良いスピードで投げる。こっちの方が100倍大事。

思い返してみると、せめて投げるなら、相手のミットにスポッとおさまるように投げようと注意を払っていることに気がつきました。ただ、意識的にはしていませんでした。

 

メールで回答を求めるなら、

  • 「〜〜についてはどうですか?」といったオープンクエスチョン
  • 「〜〜としたいのですが。」といった察してほしい感を出すだけのもの

ではなく、

  • 「〜〜については、次の①②③があって、個人的には〜〜という理由で②が良いと思うのですが、どれがよろしいでしょうか?」といったクローズドクエスチョン

にするなどしています。

 

最後に

「当方」「先方」のボール投げ合いはどんなときも起こります。それを視覚化するのは改めて有効だと考えています。

 

ただ、相手を思いやる投げ方が自分はできているかどうかは、意識になかったことが今回分かりました。

 

特に、私のタスク管理手法を参考にされている方、タスクペディアユーザーの方は、良いボールを投げるよう意識すると、より穏やかで円滑なコミュニケーションができ、過ごしやすい環境が作れるのではないかと考えています。