自分しかできない仕事を持つと、自分がいないときにまわりが困ってしまう問題。平準化と独自性。
こんな疑問が浮かびました。
「替えのきかない人材になれ」
— 小鳥遊 (@nasiken) 2018年7月24日
「独自性を持とう」
「業務の平準化を進めよう」
「仕事とは業務をシステム化して誰にでもできるようにすること」
すべて仕事に対してよく言われています。昔から、これは矛盾しているなあと思っています。
どちらに与(くみ)するか、両方を生かすか。
独自性を持つと?
自分しかできないことを持つということは希少性が上がるということです。リクルート出身で、民間初の中学校長になりその革新的な学校運営で話題となった藤原和博さんは、個人が市場価値を持つためのキーワードとして「希少性」を強調しています。
仕事というのも実は商品の値段と同じように、需要と供給の関係で決まるということを示してるわけなんです。そういう風に学校では教えないから、なかなかこれが理解されない。でも、実際には皆さんも需要がどんどん膨らむ分野で、かつ供給が少ない仕事に自分を振るということがすごく大事になります。
あるいは、需要はそれほど膨らまなくてもいいから、地域やコミュニティにそのサービスを提供する人が一人しかいないような仕事。それで、たとえば佐渡ヶ島に一人、淡路島に一人、杉並区に一人という状態なら、それは仕事も入ってきますよ。この2つ以外はないと思います。だから自分の希少性をいかに高めるか。
働く上では、自分ならではのことを増やしていくのが良い。とても説得力があります。
平準化すると?
一方で、社内の業務は平準化をせよという話もあります。業務マニュアルを作成し、誰がやっても同じ結果が出るようにしておくと、社員の一人が急な休みをとったときにでも、他の人が代わってできる。顧客からすると、安定したクオリティをキープしてくれる安心感を与えてくれます。
平準化を目指すなら、自分ならではのことがあってはいけないのです。
言ってしまえば、どちらも正解
希少性を持つか、平準化するか。どちらに振り切っても正解だと私は考えます。100%の正解ではないとしても、やりようがあると思います。
私はというと、会社の業務についてはできるだけ平準化したいと思います。私が従事している管理部門の仕事は、他の会社でも似たようなものです。その中で抜きんでた希少性を持つにはライバルが多すぎて難易度がとても高いんですね。ここは潔く諦めて、平準化に舵を取っています。
希少性を持ちつつ平準化することは可能か
平準化を進めた結果、「じゃ、キミは要らないよ」と言われてポイされてしまって路頭に迷う。そんな未来を考えないでもないです。できれば、平準化しつつ希少性も欲しい。わがままですね。
私なりの解は、こちらの記事にあります。
記事中で紹介している今の時代、「ふわっとした仕事を具体的なタスクに落とし込むスキル」だけで十分食えると思うという記事にこんなくだりがあります。
であれば、恐らくどの業界でも、「具体的なタスクの落とし込み、詳細化が出来る人」は極めて貴重であって、そういうスキルを持っている人はそれだけで重宝されるんじゃないか、と私は思ったんです。
「そういうスキル」とは、タスク管理です。
タスク管理は希少性を持ちつつ平準化するカギだと思います。
タスク管理、特にGTDは、1つのフレームワークで数多くの領域の課題(タスク)を遂行することができます。フレームワークを共有すれば、平準化できます。
「フレームワークの共有」というと難しいですが、要はこのようにツールを使って業務を進め、記録を残しておくということです。
これを見れば、同様のタスクをどのような手順で進めていけばよいか、そしてこのタスクがいつ発生して完了させたかという情報が、誰でも分かるわけです。平準化そのものですね。
同時に、平準化するスキル__タスク管理__を持っていることが自分の希少性を高めることになります。世の中の会社員が全員タスク管理スキルを持つようになったら別ですが、幸か不幸か、いまだにタスク管理界隈は非常にニッチなままです。
最後に
希少性を高めつつ平準化を進めるための私なりの解を書きました。結局は、タスク管理をスキルとして身に付けようというものです。
使うだけで、そのスキルが身に付けやすくなるツールはこちら。
使用は無料なのですが、宣伝を。
8月5日(日)9:00に追加ユーザー50名様を募集いたします。