ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

そもそもGTDが想定しているのはオープンリストのみであり、それだけではタスク管理は完成しない。

昨日、このような記事を書きました。

hochebirne.hatenablog.com

 

そもそもタスクペディアは「オープン」+「クローズ」を目指していない

タスクペディアは、タスク管理手法の1つでありその金字塔である「GTD(Getting Things Done)」を基に作っています。 

全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

 

 GTDからして、そもそもクローズドリスト的な思考はあまりしていません。「把握」「見極め」「整理」「選択」「更新」という5つのGTDのフローのうち、クローズドリストが問題になってくるのは、主に「選択」です。厳密に言うと、選択フローですら、完璧にクローズドリストの話ではありませんが……。

 

GTDには時間の概念が薄いと感じます。あって締切日などの「日」単位です。ところが、私たちは日単位で動くタスクではなく、時間、分、秒単位で動くタスクを相手にしています。タスクペディアの表示で考えれば、タスクやサブタスクの発生や締切は、発生日や締切日ではなく、発生日や締切日を表示すべきだということになります。

 

そこまですると、入力する際に考える手間を考えるだけでも嫌になりますね。

 

そこで、クローズドリストという、一日のどの時間帯にどの(サブ)タスクを配置すればよいかが表示されたリストが別に必要となります。

 

GTD「おれだけで完璧だぜ」

上記でご紹介しているGTD本では、GTDをマスターしたら、あたかもタスク管理が完璧にこなせるようになり、日常生活や仕事のタスクをスムーズに終わらせることができるかのように書いています。間違いではありません。ただ、少しだけ言い過ぎ感が否めないかなと思っています。

 

クローズドリストが司る領域は、「選択」の部分が主だと書きました。タスクを「把握」して、その目的と次にとるべき具体的な行動を「見極め」て、それらのタスクがおのカテゴリーやボール持ちに属するかを「整理」します。その後に「選択(して実行)」という段になり、実行が終了したら、その結果をツールに反映させ「更新」します。

 

一言で「選択(して実行)」と言い切ってしまって良いものか。

 

把握・見極め・整理を経れば、目の前にちょうどよく実行順にタスクが並ぶのか。

 

答えはですね。実際、タスクペディアでもタスク数が多くなると、どうしても「えーと、どれからやればいいんだろう……」と迷うことになります。

 

GTD本では、その苦心は無いものとして話が進められています。どのタスクを、どの順序でやるべきなのか。そして、ある限られた一定の時間内にどれだけのタスクがこなせるのか。ほぼ解決策は提示されていません。ここがクローズドリストで解決すべき問題です。

 

最後に

タスクペディア運営陣は、この問題を解決しようと画策しています。おそらく、タスクペディアにくっつけるアタッチメント的な存在のアプリケーションになり、仮に「タスクペディア+(プラス)」と名付けています。タスクペディア本体のみなら使用料無料、プラスを加えたものを月額課金で提供できればいいな、と考えています。

 

オープンリストとしてのGTD、それを補完するクローズドリストまであれば、タスク管理の最終形態(?)にかなり肉薄するのではないかと思います。