未知の事象に対する嗅覚を鋭くし、より面白い経験を積んでいくために必要なこと。
タスク管理は、あらかじめ用意されている手順をなぞるだけのときも、誰も正解がわからないタスクを突き進んでいくときも、良き伴走者になってくれる実感があります。
こちらのツイートを読んで、そう考えました。
もちろんセオリー通りにことが進めば、その「慣習」という知識は役に立つんだけど、何か未知の事象(人も含む)に出会ってしまった場合に、全く役に立たなくなってしまう。それよりも、未知の事象に出会った場合であっても、自分の嗅覚で「こっち!」と選べるようになることのほうが圧倒的に重要です。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2018年8月13日
そうは言っても「慣習という知識があるに越したことはないだろう」と自分も思っていたんだけど、意外とそうじゃないらしい。なぜか?慣習を知れば知るほど、セオリー通りの場面では横柄な態度になっていくし、未知の場面では足がすくみがちになるから。だったら、どちらの場面でも嗅覚を大事にしたい。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2018年8月13日
作業と仕事の違い
作業に終始せず、仕事をしよう。この話の意味が以前はよく分かりませんでした。言われたことを言われた通りやって給料ももらっているのに、それは仕事じゃないと言われる。
今は自分なりにですが分かります。
- やるべきことがあり
- その目的と手順を明確にして
- 手順に従って作業を行う
3が作業。1と2は他の誰かがやってくれていることで、1〜3が揃って「仕事」と言える。
実際に3だけやっていても給料は出るので立派なシゴトです。ただ、新たな価値を生み出す行為かというと、そうではない。仕事をそのように定義するなら、3だけやっているのは作業であって仕事ではない、と言えます。
作業も仕事も、良き伴走者があると助かる
たいそうなことは言ったものの、今の自分の事務職という職種は、作業の割合が多いです。そして、そんな働き方をしていても、タスク管理の恩恵はたっぷり受けている実感があります。
そんな中でも、新たな課題に挑戦する、つまり「仕事」をするときもあります。3に加えて1と2も行う場合にあたります。これまたタスク管理のお陰でスムーズに仕事を進めることができています。
タスク管理手法"GTD"でいえば、1と2が、「把握」「見極め」であり、3が「整理」「選択(して実行)」「更新」です。作業をするにも、仕事をするにも、タスク管理が傍にいます。
どの局面でも伴走してくれるタスク管理は、仕事をする人にとっても、作業のみをする人にとっても助けになります。
最後に
タスク管理は、作業のみ従事することと仕事をすることに善し悪しの判断を加えません。ただ、私は「慣習」に慣れ親しむよりも「嗅覚」を発揮する方が面白い経験ができると考えています。
嗅覚を鋭くしてくれるGTDの「把握」と「見極め」は、これから面白い経験を積んでいくためには必須のものだと思います。