真面目で向上心のある人ほど必要な、自分を責めなくするタスク管理。
いやもうほんとにこれですね。
残業をなくしたり、やりたいことを叶えるためのタスク管理ではなくて、「ダメな自分をどうにかしたい」って人が、少しでも自分を責めなくなるためのタスク管理を、より強く発信していきたい。
— ひばち @8/25 ワークショップ (@Evaccaneer) 2018年8月15日
このツイート、私の原点がシンプルにまとまっています。ひばちさんご本人は文章を書くのが苦手だそうですが、そうは思えません。
真面目で向上心がある人はメンタルに慎重に
真面目で向上心あふれる人材。自衛官募集ポスターよろしく、まっすぐ前を向いて瞳を輝かせながら肩を組み合っているイメージのような人は、本人も周囲も前途洋々たるものだと思いがちです。
しかし、そのポジティブさに足元をすくわれることがあります。志の高さが仇となります。「こんなはずではない」と考えてしまうのです。「あるべき自分」と「今の自分」の差を過大に捉えて、「これではいかん!」と自分を叱咤します。
この叱咤は、うまくいけば自分を成長させる大きな推進力になりますが、自分の中で歯車が噛み合わなくなってくると途端に自分を攻撃し始めます。
結果、自己評価を自分で下げてしまい、適応障害やうつ病一直線となります。自分はそうならないさとたかをくくっているときほど危ない。自分の長所が自分を攻撃する可能性があることを慎重に見極める必要があるなと思っています。
価値観の多様性に振り回される
自戒以外の何物でもありませんが、私は高校生時分「真面目で向上心あふれる人」でした。ただ、それはある1つの価値観のもとでの真面目さや向上心でした。
高校を卒業し、大学に入って初めて多様な価値観を持つ友人を持つことになり、正直戸惑いと抵抗を覚えた記憶がうっすらとあります。ただ、大学生のときは基本的にサークル活動にウェーイと勤しんでいたので、あまり表面化しませんでしたが。
価値観がゆらぎ、自信を失う
タイムラグはあるものの、基本的に考え方はそのままで社会に出て、自分の考え方、価値観で生きたところ、これが大変生きづらいことが判明しました。
自分なりに真面目で向上心を持って頑張ったら、とてもじゃないですがやっていけなくなりました。自分のADHD特性もあってか、仕事がどうにもうまくいかない(と思い込んでいた)。
自分の「こうあるべき」という信念ではやっていけないという事実を突きつけられたのですね。
自身の価値観を自己否定を経て見直す
私は学習能力が低いのか、自分の価値観を変えるのに年単位で時間がかかってしまいました。同期の友人を見ると、おそらく私よりも相当稼いでいると思われるので、時間だけではないかなと思います。
その間、抑うつや適応障害などで休職、退職を余儀なくされ、自分はおかしいぞ、何か考え方を変えないとやっていけないぞと思う期間を経験しました。一言でいうと自己否定ですね。
そんなときに、自分はダメな奴だ、そんな自分をどうにかしたいと考えて、開き直って始めたのがタスク管理だったわけです。真面目で向上心あふれる10代男子が、30代後半になってやっと分かった1つの答えでした。
そんな紆余曲折を経験すると、冒頭のひばちさんのツイートに万感の思いを馳せてしまうのです。
最後に
ひばちさんにはひばちさんなりの自分史があると思います。そんな経験と思いを持つ我々が行うワークショップを、8月25日に行います。ご興味ありましたらご参加ください。
参加者さんと双方向でタスク管理の型を決めていく場にしたいと思っています。#はてなブログ
— 小鳥遊@8/25ワークショップ (@nasiken) 2018年8月8日
要領が良くない自分をどうにかしたい人のためのワークショップを8/25(土)に開催します。 - ForGetting Things Donehttps://t.co/tR0oWUZyyA