GTDの「選択」ステップに込められているパワー
こちらのラジオを聴きました。
ひらめきラジオとは
25万フォロワーのツイッターアカウント「ひらめきメモ」の中の人F太さん @fta7 と、音楽家、ブロガー、そしてTaskChute Cloud 開発者のjMatsuzakiさん@jmatsuzaki が毎週月曜朝5時から語るラジオ番組です。
ライフハック!
ラジオの中ではライフハックがテーマでした。そこで7つの習慣から「人を人たらしめている4つの能力」の話がありました。
- 自覚
- 創造力
- 良心
- 自由意志

- 作者: スティーブン・R・コヴィー,フランクリン・コヴィー・ジャパン
- 出版社/メーカー: キングベアー出版
- 発売日: 2013/08/30
- メディア: ハードカバー
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この放送では、自覚の大事さが語られました。
意識することなく行動していること無駄が多く、みずからの行動の選択を意識することで主体的に生きられるようになる
ということです。
そのためには、毎日の記録をとり、自分の行動を意識するところから始めるのがお勧めだとのこと。タスク管理手法の金字塔タスクシュート式(時間術)は自覚の能力を覚醒させて発揮するライフハックとして大変有効である、という話も。
意識する、ということ
タスクシュート式を実践しようとすると必ずでてくるのが、秒単位で自分の行動を把握することのわずらわしさです。アプリが自動で記録をとってくれるのではなく、スタートとストップを自分でタップしなければなりません。正直、面倒ですよね。
ただ、そこを自動化してはいけないのだとjさんは語ります。自分の行動を意識することが大事だと。ここに私は共感をしました。
選択というGTD新版のネーミング
タスクシュート式ほどではありませんが、GTDも意識的に自分の行動を選択して実行するというプロセスがあります。GTDの5つのプロセス「把握」「見極め」「整理」「選択」「更新」のうち「選択」がこれにあたります。読んで字の如くですね。
当初、私はこのネーミングに首をひねっていました。実は、旧版では「実行」としていたのに新版になって「選択」と言葉をあらためていたのです。別にリストにあるタスクを実行します、でいいのではないかと思っていました。ただ、この自覚の必要性という話を聞いた後では考え方が変わりました。
GTDで想定しているのは、とにかくすべてのタスクが放り込まれたリストです。それをただ単に上からやっていくにしても、締切日や置かれている環境で条件付けをして今やるべきタスクを決めるにも、優先順位付けをする必要があります。
そもそもGTDでは優先順位をつけることについては、あまり言及がありませんでした。GTDの考案者デビッド・アレンも「優先順位は直観で!」とその著書で言っているくらいです。そこにメスを入れる意味で、「(当然のように次にやるべきタスクが決められている前提で)実行」ではなく、「(実行の前提として当然にやるべきこととして)選択」という名付けをしたのだと私は捉えています。
つまり、優先順位付けを意識しようという意味合いを込めて、選択へ名称変更をしたというわけです。
最後に
ではどのように優先順位を付ければいいのか、という問いに対してはGTDは何の答えも返していません。「優先順位はあなたの心の中に!GTDのネクストタスクにご期待ください」といったところでしょうか。
今のところの私も、一般的普遍的な優先順位付けのシステムは無いと考えています。そここそ、自らが意識してする必要があるのではないかと。そして、自分なりに優先順位を考えてタスクを完了させるという一連の「選択」の流れを何回も経験するうちに、主体的にタスクをこなす姿勢が身に付き、やり遂げるパワーを持つようになるのだと考えています。