タロット占いとタスク管理には、とある共通点があった。
私は昔からラジオが大好きでよく聴いています。最近では、期間限定ですが「オリエンタルラジオ・中田敦彦のオールナイトニッポンPremium」が好きです。
幸福洗脳というアパレルブランドを立ち上げて、それをどう展開していくかという話を軸に、今の自分がやっていることをノンストップでひたすら熱量高く話し続けていく感じがいいなと。
この熱量の高い一人喋りに妙な懐かしさを覚えて考えてみたところ、雰囲気が似ている番組がありました。辻仁成のオールナイトニッポンです。調べたみたところ1987年から1989年までとのこと。30年前とは……。時が経つのは早いものです。
タロットの話
中田さんは、乃木坂に幸福洗脳のショップを出しています。そこでは、服を売るだけでなく、タロット占いもやっています。
なぜタロットなのか。
2019年2月20日の放送で、中田さんはこのように言っていました。
タロット占いは、占い師の主観や解釈によるものだと思っていた。
でも違った。
数十枚のカードをあるルールに沿って並べて、そこに書いてあることをただ読み上げることが占い師のやること。占い師は決して主観や解釈を挟んではいけない。
タロットカードは細分化され、一枚一枚意味合いが違う。「出発」というテーマでも、意気揚々たるものから、暗がりの中ひっそりと出発するものまである。
それらを数枚組み合わせてできたストーリーを提示するだけで、それ自体には何の暗示や含みもない。
ただ、それを見た相手は、そのストーリーを見て猛烈に内省をしだす。自分も気がつかなかった感情や願望、欲望などに気がつく。これがタロットの本質。
タロットは、本当はこうしたかったというものを呼び覚まし行動に移させるきっかけを与えてくれるものなのだという話でした。
ちなみに、「こうしたいけどできないよなぁ……」と逡巡している状態を脱して行動しだすことをタロットの世界では「インパスの山を越える」と言うそうです。
うろ覚えで、タロットに詳しい人からは「いや違うって!」とご意見があるかもしれませんが、私はラジオを聴いてこう記憶に残り、なるほどなと感銘を受けました。
ストーリーの大切さ
暗示も深みもない、淡々とした事実を連ねたストーリーを「これがあなたの進む道です」と提示されたときに、盲信するのではなく、内省を促された結果踏み出すということはとても大事だなと思いました。
ありたい状態、成し遂げたいことに向けての見通しが立つと、そこに願望が生まれて、行動のモチベーションにつながるのですね。
それをタロットは高度にシステム化しているのです。
タスク管理もインパスの山を越えさせる
なぜ長々とタロットの話をしてきたのかというと、あるべき状態、成し遂げたいことを実現するための「見通し」を立てる方法論として、タスク管理とタロットは共通すると思ったからです。
タロットほどスパンの長い話ではありませんが、タスク完了に向けてのサブタスクは、タロットカードのようなものです。サブタスクを連ねてストーリーを作り「こうすれば自分はタスクをやり遂げられる」というインパスの山越えをします。
占い師から提示されるタロットカードか、自分で考えるサブタスクかの違いはありますが、根本は同じではないかと思いました。
最後に
タロットにしろタスク管理にしろ、無意識的な心理的ハードルを低くすることに焦点が当てられています。
タロットの歴史は長いでしょうから、人間が長い間向き合わざるを得なかった問題であり、今もたくさんの人が悩んでいるものだと思われます。
タスク管理は、誰でもできる具体的な方法論でその問題に向き合おうというものです。タスクペディアは、その助けになるかと思います。よろしければお使いください。登録・使用すべて無料です。
それにしても、「中田敦彦のオールナイトニッポンPremium」が3月末で終わるのは残念だなぁ…。もっと中田さんの熱い喋りを聴きたいものです。