ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

タスク管理を身に付けることは「スキルアップ」?「自分の価値を高める」?

 こんなツイートをしました。 

 

スキルアップ」「自分の価値を高める」へのちょっとした違和感

タスク管理を推している身としては、これになぜ違和感を覚えるのか不思議に思う方もいるかもしれません。

 

タスク管理でスキルアップする

 

タスク管理で自分の価値を高める

 

両方とも意味合いとしては私がお伝えしたいことと大きくズレてはいません。しかし、私はこの文章に若干の違和感を覚えるのです。

 

「タスク管理で仕事がきちんとこなせるようになる」の意味

タスク管理で実現できることととしてよく書いている表現が「仕事がきちんとこなるようになる」です。抑え目な表現であることにお気づきいただけるでしょうか。「タスク管理で出世街道まっしぐら!」「タスク管理で年収ウン千万!」といった言い方はしていません。そんなこと言っていたら怪しすぎますね。

 

「当たり前のことを当たり前にできるようになる」が、私がタスク管理で実現したい像です。出世街道を突き進むか、年収ウン千万を目指すかはその延長線上だと考えています(私はこれらには縁遠いです)。

 

どんな人にタスク管理を習得して欲しいか

私がタスク管理を習得して欲しいと考えている層は、決して今バリバリ仕事をしている人たちではないんですね。むしろ、そのような人たちを眩しそうに眺めている人たち、羨ましく思いながら、我が身をひるがえって見て肩を落としてしまう…そんな人たちです。

 

そんな人たちは、とにかく根性論や精神論で日々の仕事を乗り切ろうとしがちではないかと思っています。

 

昔の私がそうであったように、

 

毎日残業をして間に合わなさそうな締切に間に合わせる

 

整理されていない多数のタスクを前に気合を入れ直して取り組む

 

毎日何かミスや抜け漏れをしては落ち込む

 

毎週日曜日には、明日から始まる仕事で何かやらかすのではないかと不安になる

 

実は何かすでにやらかしていて地雷が明日爆発するのではないかと恐れおののく

 

そんな人たちに「耐えろ」「歯を食いしばれ」と言うのはあまりにも酷だと思うのです。

 

当たり前のことを、当たり前じゃないくらいに徹底する

私がお勧めしているタスク管理術”GTD”は、内容を知れば当たり前のことの集大成です。しかし、それらを自分の基本動作として身に付ければ、尋常じゃない生産性を得ることができると考えています。

 

「当たり前のことを徹底的にやる」という考えはとても現実的で実現可能性が感じられます。「スキルアップ」「自分の価値を高める」という言葉は綺麗に響きますが、その実何を言っているか曖昧だと感じます。

 

最後に

「仕事がきちんとこなせるようになる」も曖昧といえば曖昧ですが、GTDを通して考えると、一気に具体的になります。GTDの5つのステップ「把握」「見極め」「整理」「選択」「更新」を実践するという表現になります。

 

GTDを実践して仕事がきちんとできるようになる

 

これはターゲット(なりたい自分像)も理解しやすく、そのための材料も明確だと考えています。もっと有り体に言えば、会社のスタッフ(マネジメントをしない)レベルです。そこから「スキルアップ」したり「自分の価値を高める」のは、その先にあるものではないかと思います。