サイボウズ チームワーク総研「自分の強みの見つけかた」イベントレポート
昨日は、サイボウズ チームワーク総研主催イベント「3月のチームの日(26日)イベント『自分の強みの見つけかた』」に参加してまいりました。
『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』著者 山口揚平さんとのトーク&ワークショップ
と銘打ったイベントでした。
イベントに参加するにあたり、早速「1日3時間だけ〜」をポチりました。
こちらの本、私にとってはなかなか難解で、おかげさまで2度読書を楽しむことができました。
「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」2周目。私が思考の基礎としているGTDとの異同を意識しながら読んでいます。
— 小鳥遊 (@nasiken) 2019年3月13日
「答えを出す」のではなく「問いを設定する」がこれから重視されるとのこと。GTDだと「把握」「(見極めの一部の)タスクの目的の明確化」がこれにあたる。 https://t.co/kRSJSwYNCW
読んで思ったことを書いたブログ記事がこちらの2つです。
山口揚平さんトークパート
告知ページにある「これからの時代にますます必要となる『個の力』の磨き方、自分の強みの見つけ方」について山口さんの話を聴けることに大変惹かれました。特に前者の「個の力の磨き方」については、今後どのような働き方がロールモデルになるのかを伺えたらと考えていました。
が、
山口さんのトークはその想定を大きく(斜めに?)上回る話でした。
「考える」ことの大事さ
山口さんご自身、20代の頃にはM&A大型案件をいくつも手がけるなかで短期間で膨大な量の分析をこなす必要があり、普通に分析していてはとても時間がないので、本質を見抜いて課題を解決していったとのことです。
感覚的なもの、非言語のものも含めて整理するのに、本質を見いだす「考える」スキルを養うことができ、1日3時間働くだけのライフスタイルが確立できているのだそうです。
情報(を持つこと)それ自体が強みである時代は終わり、情報の海の中でどう情報を取捨選択するかが強みにつながります。
特に自分自身に関する情報については、解像度を上げて思考を進めて自らの強みを知ることは非常に価値あることだと。
例えば、喫茶店のアルバイトが得意だった経験から、「相手の表情から意図を掴むのが得意」という強みを見つける、といったことでしょうか。
強みの見つけ方
仕事をする上での強みは4軸あります。
- 国語(共感、感性)
- 算数(論理的思考、構造化)
- 理科(自然科学)
- 社会(哲学、マインドフルネス)
今ある仕事はほぼ国語と算数ができればいけます。全教科コンプリートしている究極の仕事は宇宙飛行士なのだそうです。
これらの4軸を意識して本質的な自分の強みを見いだして、それから「そんな自分に合った職」と探すという順番が良いとのことです。
個人ではなく個々人間の関係にこそ価値がある
「生物」は関係性が無いと「生命」にならないという一節が心に残りました。関係生命論という分野なのだそうです。
個体(個人)のみで価値を持つのではなく、関係性の中でその個体の価値が相対的に決まる、、、と言って理解できますでしょうか。
複数のコミュニティに属して、コミュニティそれぞれに別人格でコミットする、というイメージです。会社では厳しい人、家では怒らない温和な人といった多面性をイメージしていただければお分かりになるかと。
これから「食える」職業、分野
オリンピック後の2025年から、同調圧力一辺倒だったのが、都市国家的な分割がされるという仮説を山口さんは立てられているようです。
そこで食える分野は次の3つ。
- コミュニティインフラ(財政、法律、教育、福祉)を作る分野
- ロボテクス分野
- 医療システム分野
コミュニティインフラは、都市国家的な分割が進むという話の延長線上で理解できるかと思います。ロボテクスは、日本的なすり合わせ文化に馴染むものであり、数多くの過程を経て作られるものなのであらゆる雇用ニーズを吸収してくれるからだそうです。医療システムについては、、、すみません、メモが追いつきませんでした。
「幸せはコミュニティが作る」という山口さんの言葉が印象に残りました。
山口さんパートはここで終わります。
チームワーク総研によるチームワーク創造ワークショップ
その後、自分の強みを見つけるワークショップとして、サイボウズチームワーク総研による強み発掘「チームワーク創造ワークショップ」をしていただきました。
- 1週間どのように働きたいですか?
- 副業するなら何をしますか?
- 副業がうまくいかなかったらどうしますか?
という問いかけがありました。
1.については、自分のライフワークである仕事が原因で生きづらさを抱える人たちへタスク管理を広める仕事と、今の会社の仕事の割合をもう少し同じレベルに近づけたいと考えました。
2.については、もうやっているので省略。自分が何で信用されたいかが表れるのだそうです。
3.については「核は変えずに、アウトプットの方法を考え直す」と考えました。これによって、他責にすることなく、柔軟に対応できるかどうかが分かるのだそうです。
最後に、3〜6人でチームを組んで、10枚の紙でできるだけ高いタワーを作るというワークがありました。
そのワークを通して、他者からのポジティブな評価のフィードバックや自己内省の時間を取り、自分の強みと弱みを可視化します。
その上で、一人ひとりの強みを生かしてメンバーを助け、苦手は遠慮なく共有できるようにすれば、質の高いチームワークが実現するという話があり終了しました。
最後に
とても歯応えのあるイベントで、開催していただいた山口さんとサイボウズ チームワーク総研の方々には感謝しております。
また面白そうなサイボウズのイベントがあったら、是非参加したいと思いました。
それにしても、何度来ても日本橋駅で迷ってしまいます。迷わないで行けるくらいイベントに参加したいものです。