ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

仕事が進まないと悩んでいる人は、頭の中で仮説を立てては即座に否定しての繰り返しを猛烈な勢いでやっているのかもしれない。

こんなツイートをしました。

 

仕事が進まない人の頭の中

仕事が進まないと悩んでいる人は、頭の中で仮説を立てては即座に否定しての繰り返しを猛烈な勢いでやっているのかもしれない、と思ったときがあります。

 

仕事がとても遅い知り合いがいました。その人は何も考えていないのかというとそうではなく、よくよく聞いてみるとけっこう考えているのです。ときどき思考を口に出しているので、それとなく聞き耳をたてていると、仮説を立てては「いやいや…」と否定をするパターンを何回もやっていました。

 

「まずはやってみて」と言うのは簡単です。しかし、そう言われてすぐにやれるのであれば苦労はありません。なぜやれないのか、その理由の1つに完璧主義があるのではないかと思います。

 

完璧主義は仮説を瞬殺する

誰でも失敗はしたくないものです。ただし、失敗のない人生などありません。にもかかわらず、失敗を絶対にしたくないと強く考えてしまうのが完璧主義者です。

 

完璧主義者は、失敗の可能性が少しでもあれば手を出したがりません。仮説は成功が約束されておらず、ツッコミを入れようと思えばいくらでも入れられます。仮説を立てる→ツッコミ→仮説撤回というサイクルを延々と回してしまいます。完璧主義は失敗を恐れ、仮説を実際に行動に移して検証することなく瞬殺します。

 

せっかく立てた仮説を瞬殺しないためには、失敗への恐れをなくす必要があります。その方法を2つ書きます。

 

①失敗を学びへ変換する

自分を成長させるには「学び」が必要ですが、「学び」の本質は何でしょうか。出典を忘れてしまったのですが、「学ぶ」ということは小さな失敗を繰り返すことだという話があり、とても納得した覚えがあります。そう考えれば、「失敗」を「学び」へと変換することができ、「失敗した…もう終わりだ」「やっちまった…」といった失敗への恐れを軽くできるのではないでしょうか。

 

②失敗を成功へ変換する

ある目的を達成するために仮説を立てたものの、その仮説では目的達成には向かわないと分かったとします。それは「失敗」です。その失敗を糧に、次の仮説を立て、少し目的に近づき、あるいはまた失敗し、という試行錯誤を繰り返して目的を達成します。

 

その過程を全部記録しておけば、目的を達成した瞬間に、過去の失敗を含めて一連の成功体験として認識することができます。

「弱さ」は、失敗を成功へとアップデートする「強み」だ。 - ForGetting Things Done

 

こうして「失敗」を「成功(の一部)」に変換することで、仮説を立てる恐れも少なくなります。

 

最後に

タスク管理支援ツールは、細かい手順に分解して設定し実行と分けることで、仮説と検証の関係を可視化してくれます。また、目的達成までの手順を記録することで、失敗を成功に変換するイメージをしやすくしてくれます。

 

結果、仮説を立てる勇気をタスク管理とそのツールが後押ししてくれるということになります。