仕事ができる人は、「どうにかできること」と「どうにもならないこと」の仕分けが速い。
こんなツイートをしました。
仕事ができる人って、
— 小鳥遊@5/19イベント (@nasiken) 2019年5月14日
・自分でどうにかできること
・自分でどうにもならないこと
の仕分けの判断が早い気がします。
サイボウズ社長青野さんの著書に「事実」と「解釈」を分けるという話があります。事実に願望という解釈を込めてどうにかしようとしているときって結構ありませんか?
どうにかしようと頑張らない
「今日作り終えた請求書っていくつ?」「えーっと、まだあんまり終わってなくてぇ……」といったような答えづらいときってありますよね。ないですか。そうですか。それはよかったです。ええ、私はありました。
これは事実なのでどう頑張っても増やしようがなく、さっさと報告すればいいようなものですが、なぜかそこで躊躇してしまい報告に時間がかかったりします。どうにもならないものは、頑張らないに限ります。
なぜごっちゃにしてしまうのか
どうしようもない「事実」と、こうあるべきという「願望(解釈)」は、なぜごっちゃに考えてしまいがちになるのでしょうか。それはもうプライドが高いからという理由以外に無いと思われます。
自分だったら、100通請求書作れるようになりたい(願望)
でも、実際は20通しか作れていない(事実)
↓
100通作れていない、とは報告したくない!
これくらいであれば、見れば100通作れていないのが分かるのであまり周囲に迷惑はかからないのですが、こんな状況なら大きな迷惑につながりかねないですね。
「小鳥遊くん、今月の売上は1,000万円いきそうかな?」
「えーと(あぁ、見込みは700万円なんだけどなぁ、、、言いたくないなぁ、どうしようかなぁ)」
「どうした?すぐ分からないかな?」
「あー(分かるんだけど、700万って言いづらいなぁ、どうにかして売上追加できないかなぁ……)」
「ん?何か問題でもあるのかい?」
「あ、大丈夫です(あー、言っちゃった。あとで辻褄合わせないと)」
このようなやりとりをした経験、おありではないですか。訊かれているのは「事実」なのに対し、自分のプライドが「願望(解釈)」を入れ込んできてしまい、間違った回答をしてしまっています。
ごっちゃにしない工夫
事実と願望をごっちゃにしない工夫としては、自分の仕事のログ(記録)をとっていくことです。ログは事実の積み重ねになります。事実を伝えるには、感情を交えず、そのログを伝えるだけで良いということになります。
紙やデータのツール上の情報ではなく、頭の中にある情報を引っ張り出す際には、なぜか余分な願望がくっついてくるんですね。そこで、一度くっついてしまった願望を落として事実だけにして相手に伝える必要が出てきてしまいます。
ツールにある情報をただ読み上げるだけ、という状況にしておけば、ごっちゃにしないで事実のみ相手に伝えることが比較的しやすくなるのではないかと思います。
最後に
「仕事ができる」とは曖昧で抽象的な表現ですが、この例でいうと「事実にくっついてきた願望を落とす時間が無い分人より仕事が早い」というのがその具体的な内容です。
「無駄を省いて所要時間を少なくする」は、タスク管理の基本にして大きな効能です。願望が発生してしまうのはしょうがない(というか抗いようがない)ので、ツールにログを残すという行動をするだけで対処できるようになります。