「集中できる環境を作る」について
先日参加したこちらのイベントで、一点集中(シングルタスク)する工夫について話し合う時間がありました。
私も参加しています! https://t.co/AzmZkodin7
— 小鳥遊 (@nasiken) 2019年5月27日
特に、気が散りやすい特性を持ちがちな発達障害ADHD当事者にとっては、不要な視覚・聴覚情報が入ってこないようにする工夫は大事です。
GREEの特例子会社「グリービジネスオペレーションズ」は、周囲についたてを設けたり、ヘッドホン着用を認めたり、休憩スペースを作ったりと、障害者が働きやすい環境を作っていることで注目されています。
会社における集中できる環境づくりですが、グリービジネスオペレーションズのように、まずは会社がそのような環境をつくることが多いです。障害者雇用で雇用側が負う「合理的配慮義務」というものです。
ただ、身体障害に比べてどんな配慮をすればいいかが分かりづらいのが精神障害、特に発達障害です。車椅子使用者であればエレベーターがあったり段差をなくしたりすれば良いです。対して発達障害当事者は、どうすればいいのかが見た目では分かりません。本人すら分かっていないことが多いのです。
そこで、普通の就業環境でとりあえず働いて、何か不都合あったら配慮するから教えてほしいと、会社側は障害者雇用で働く発達障害当事者に伝えることになります。
ただ、先ほど書いたように、どんな配慮が必要なのか本人は分かっていない、配慮を受けることに負い目を感じて言い出せないといったことが、自分の場合はありました。
結局、配慮が欲しいと思ったときには精神的な負荷に耐えきれなくなってしまいお休みをいただく必要がある状態になってしまいました。
そこで、まずは自分が働きやすい環境はどういったものかを考え、それを自分でつくるのが確実だと考えるようになりました。具体的に言えば、自分にとっては GTDによるタスク管理ができるツールの存在がそれにあたります。
タスク管理が厚労省から発表されている「合理的配慮事例」の1つだったという話を、こちらの記事でしています。
個人差はあるかと思いますが、今の自分にとってはついたてやヘッドホンのようなものの必要性はさほど感じていません。
目に留まったものや耳に入る音に集中力が持っていかれやすい特性は依然としてありますが、まずはタスク管理がしっかり運用できていることが、結果的に合理的配慮相当の環境を作り出しています。
その他、例えば電話中に隣の人が喋り出したら容赦なく耳に指を突っ込みますが、それはあらかじめそうしますのでご容赦くださいと言ってあるので問題ありません。
こうした形で自分発信で集中できる環境を作ることができれば、周囲で騒がしく話をしていても、メール着信通知が画面に出ていても仕事に破綻をきたすほどではないな、というのが実感です。
自分の家で一人で仕事をしているのであれば、自分が働きやすいように環境に手を加えられます。しかし、会社のような共用のスペースだと、なかなかそうはいきません。
少なくとも、私と同じような特徴を持っている方であれば、タスク管理は「自分でできる合理的配慮相当の環境づくり」になります。
以上、ご参考までに。
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