「希望」を語るリーダー、「見通し」をつけるタスク管理
私は、革命のファンファーレを読んで以来、キングコング西野亮廣さんのファンです。
そんな西野さんが更新したブログ記事「日本のリーダーは希望を語れ」で考えました。
どうやら、人という生き物は、希望が見えた瞬間に頑張れるようです。
小難しい言い回しをすると、人は、希望が見えた瞬間にボジティブ方向で運動が安定し、逆に、希望を失うとネガティブ方向で運動が安定してしまいます。
(中略)
「もしかすると、いけるかも」と思ってもらうことが大切だと思うので、皆様が期待できるぐらいの努力を、そして結果を出し続けていきたいと思います。
リーダーになるかどうかはともかく、「もしかして、いけるかも」という希望が見えると人はポジティブ方向に動き出すという力学は肝に銘じたいです。
「希望」とまではいかなくても
希望を見出すという言葉には、壮大な夢を実現するような距離感を覚えます。もうちょっとスケールダウンして「見通し」と考えると、ちょっと身近に思えないでしょうか。
自分がタスク管理ツールを使いはじめて安心感を覚えるようになった原因の1つは、「このタスクは、このプロセスを経れば達成できる」ということが可視化された点でした。完了までの見通しがつくと、現在地とゴールまでが一気に地続きになり「いけるかも」と思えるのです。
「希望」のようなスケールの大きい言葉にはリアリティを感じなくても、「見通し」と言い換えることで、この「力学」は作用しやすくなると感じています。
GTDと「タスクペディア式」の違い
GTDでは、「次にとるべき具体的な行動」のみを書き出せば良いとしています。それに対して、タスクペディア式タスク管理術では、可能な限り「タスク完了までのサブタスクを仮でもいいので全部埋めよう」と言っています。この違いは、「見通し」がつくことを重視するかどうかです。
タスクペディア式は、自分なりにでも完了までの順路設定をすることで、「自分、このタスクやれるかも」という見通しがつく安心感を得ることを重視しています。GTDでは、「とにかく次の一歩を設定しよう」と、少しずつでも前に進むことを重視しています。
どちらも大事ですが、私は見通しをつけることで得られる安心感が欲しくて、とにかく完了までのサブタスクを全部入れることが多いです。
TODOリストが挫折する理由
この「力学」を反対解釈すると、人は見通しがつかないとタスクを完了する方向に動かないということになります。タスク名だけを書き出しただけのTODOリストに挫折しがちな理由がここにあります。
タスク名だけ書かれていると、ゴールだけ示されてそれまでの順路が分からないので、ゴールにたどり着くという見通しがつきづらいです。そうなると、タスクを完了することに対してネガティブになり動かなくなります。リスト上にずっと残るタスクがどんどん増えていき、見るのも嫌になり挫折します。
日々のタスクをこなすには、まず「見通し」
「もしかして、いけるかも」という希望が見えると人はポジティブ方向に動き出すという力学を働かせるためには、タスクの目的を明確にして、そこに至るまでのサブタスクを(仮でもいいので)埋めて見通しをつけるというプロセスは大事かもしれません。
希望を語って人々をモチベートするリーダーと、見通しをつけてタスク完了しやすくしてくれるタスク管理。どちらも心強い存在です。
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