タスク管理で個人の能力が上がるわけではない。むしろ、上げなくてもいい。
このツイートにいたく共感しました。
ナビが無くても運転はできる。
— マロ。@Lv:64 (@maro_draft) 2019年6月4日
ナビがあると余裕を持って運転できる。
ナビでクルマの性能が上がるわけではない。
タスク管理が無くても仕事はできる。
タスク管理があると余裕を持って仕事ができる。
タスク管理で個人の能力が上がるわけではない。
※どちらも使い方次第でむしろ余裕なくなる
タスク管理と能力は関係ない
タスク管理をしたとしても個人の能力が上がるわけではないというのはまさにそのとおりだと思います。そこが魅力の1つです。なぜ魅力なのかというと、「能力を上げる必要がない」からです。
「タスク管理をすると、個人の能力が上がります!」となると、能力が上がった実感がなければ不満が発生します。それだけならまだしも、「能力が上がらなければならない」と思い込み、例えば抜け漏れが発生した場合には、「タスク管理をやっていても抜け漏れが発生してしまった。そんな自分は情けない」と考えてしまうのではないかと思います。それではタスク管理をやる意味が無い、と私は思います。
タスク管理を実践することによるアウトプットの質と、自分の能力の高低とは、切り離されるべき無関係なものだと考えます。
タスク管理で重要なものの1つ「問題の外在化」
私がタスク管理から大いに恩恵に預かっていることとして、いい意味で「自分ごと化しない」ということがあります。言い換えると「問題の外在化」といいます。仕事上の失敗が発生したら、全部自分のせいにしてしまうという傾向が私にはありまして、そのせいで2度ほど会社での仕事が続けられなくなってしまっています。
その傾向は「自己関連付け」というものです。その説明はこちらです。
自己関連づけは、あらゆる否定的な出来事、よくない出来事を全て自分のせいだとしてしまう心のゆがみ。合理的な原因や理由がないのに、「私が悪い」となってしまうということ。
この自己関連付けから逃れるための手法として、タスク管理は大きく貢献しています。自分の努力や能力の不足が原因だと考えるのを抑えて、「いや、ここのやり方の方向性が違ったから、想定していた結果が出なかっただけ」と、過度に自分の中に原因を求めないでいられるようになりました。これが、「問題の外在化」です。
サイボウズのオウンドメディア「サイボウズ式」のこちらの記事で分かりやすく説明されています。
自分の起こした問題行動を、まるで自然現象を観察するように振り返ります。
雨が降ったときに、誰かを責めることはないですよね。同じように人間社会で起きる問題も、きわめて複雑な相互作用のなかで起こる「現象」だと考えるのです。
このように、問題行動をひとつの属人化できない現象として捉えることを、「問題の外在化」と呼んでいます。
この「問題の外在化」を強力にサポートしてくれるのが、タスク管理だと考えています。
最後に
冒頭のマロさんのツイートで見逃せないのが、ラストの一行です。
※どちらも使い方次第でむしろ余裕なくなる
タスク管理で余裕がなくなる使い方とはどういうことでしょうか。おそらく、いろんなツールに目移りしたり、自分なりのタスク管理システムの構築にはまって複雑化し過ぎてしまったり、ということではないかと思います。私は自分が考案したツール「タスクペディア」しか使っていないので推測の域を出ませんが、「策士、策に溺れる」みたいな状況に陥ることは避けた方が良いように思います。
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