ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

優先順位付けが苦手な人は、きっと捨てられない人。

こんな記事を読みました。

blog.tinect.jp

印象に残ったのは、この一節。

決められない人は、「自分が選択しなかったほうを捨てる」のが苦手なのだ。

 

最後には、こんな風にまとめています。

「自分の人生を生きる」は「要らないものは捨てる」と等しい。

 

目の前の選択肢の中から1つを選ぶということは、残りの無数の選択肢を捨てることです。そのためには次の2つが必要だと考えています。

 

  • 情報
  • 覚悟

 

この2つがあって初めて選択をすることになります。この2つには順番があって、情報→覚悟だと思っています。

 

人生という例えは視座が高すぎてリアリティがないかもしれません。その高度を日常やることレベルまで下げて考えます。毎日の仕事におけるタスクの優先順位付けの話になります。

 

上の考え方を流用すれば、

 

あるタスクを選ぶときは、それ以外のタスクを実行することを捨てている

 

と考えることができます。つまり、私たちは毎日大量のタスクを捨てつつ仕事をしているということになります。

 

仕事の優先順位が付けられないという話をよく聞きます。おそらく、タスクを捨てられないからなのだと思います。

 

ところで、捨てるために必要なことは情報と覚悟であり、この2つは先後関係にあると書きました。さらにもう一つ、この2つは補充の関係にあると言えます。

 

補充の関係とは、例えばこのようなものです。

 

情報+覚悟=100

 

つまり、情報が99あれば覚悟は1で済み、情報が10なら覚悟は90必要になる、という関係です。

 

ある仕事について「今日中に書類を作って部長へ提出する必要がある」という情報だけなら、他の仕事との優先順位付けはとても難しくなります。それでも今手をつけるべき仕事を他にするのであれば、かなり覚悟を決める必要があるかもしれません。これは「情報:覚悟=1:99」のときです。

 

しかし、「その後部長はすぐ呑みに行った」「その書類の作成は簡単にできる」「部長はその書類を明後日に使う」「しかも部長は明日午前半休」といった情報が手に入ったら、今やらなくてもいいと思えます。これは「情報:覚悟=99:1」です。

 

何もない状態で覚悟だけ決めて行動するのはとても難しいです。そのハードルを下げるのは、どれだけ情報を集められるかです。優先順位をつけるのが上手い人は、優先しない事項を捨てるための情報を集めるのが上手い人だと言えます。

 

では、その「情報」とやらはどうしたら得られるのでしょうか。

 

私はここにタスク管理の恩恵を感じます。

  • すべてのタスクを把握
  • 各タスクの目的と手順を明確化
  • それらを参照しやすいように整理

 

この3つは、タスク管理手法GTDの5つのステップの1〜3を言い換えたものです。これを実践すれば、例えば締切の早・遅い、手順の複雑・単純、自分がボール持ちかどうかなど、優先順位をつけるためのかなり有用な情報が得られるものだと実感しています。

 

もちろん、その情報は数字にして100のうちのいくつなのかは分かりません。情報が100集まれば覚悟が0でやれるかというと、そこまで極端な状況はないと思います。

 

覚悟の数字を大きくしないよう、できるだけ情報を集めて割合を高くする。

 

これが、「これは今やらないタスク」と捨てられるようになる秘訣なのではないかと思っています。

 

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