ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

努力目標を必達目標にしてはいけない。

こんなツイートをしました。

 

そういえば、私は以前こんな記事を書きました。 

hochebirne.hatenablog.com

 

そんな人にとっては自分で引き寄せた(他の人がやるはずだった)タスクも自分がやるべきタスクに変えてしまうので、その結果タスクの量が抱えきれないほど多くなっても、「自分で引き寄せなければよかった」とは思わないことが多いです。傍から見たら「自分で自分のやることを増やしている」のが一目瞭然だったとしても、です。 

 

災害医療現場でのトリアージ

深刻な災害現場では、重症な患者から優先して治療が行われる「トリアージ」という考え方が採られることがあります。全員治療が必要な患者であってもなお優先順位を付けているのです。災害医療の現場ですら優先順位をつけ、「やらない(治療を施しても助からない患者には行わない)」という選択もあるのです。

 

私が以前やっていた会社の備品発注や名刺作成業務なぞ、1日やらなかったとしても大したことではありません。お客様へ見積を出せずに失注してしまったとしても、その他の案件で失注分をカバーすれば良いのです。もしカバーできなくても赤字になるだけです。

 

「今日は一日仕事をしない」

大学時代の先輩が「気分がのらない日は、机の上に何も出さない」という話を以前していたのを思い出しました。ずいぶん思い切ったことをするなと驚いた記憶があります。本人は、とても思慮深く大人しい方でしたので、なおさら驚きました。

 

「それで大丈夫なんですか?」と、おそらく当時の私は聞いたと思います。先輩の返答は正確には覚えていませんが、きっと「自分が一日やらなかったところで会社がつぶれるわけではない」といった話をしてくれたような気がします。

 

「やらなきゃいけない」は自分次第

仕事を増やしているのは自分自身であることが多かったというのが私自身の過去を振り返ってみての感想です。そして、仕事量が多くてつぶれてしまう人の多くは「やらなきゃいけない」カテゴリーにボンボン仕事を投げ込んでしまう人なのではないかと考えています。

 

私自身、周囲の人たちの役に立ちそうな仕事を見つけてもやらずに捨てることに罪悪感を覚えていました。「やれればいいな」という努力目標だったはずが、いつの間にか自分の正義感によって「やらなきゃいけない」という必達目標にすり替わってしまうのです。その正義感も含む私の当時の価値観は会社等にとって(都合が)良いので、信じて疑いませんでした。

 

ただ、その価値観に忠実に従った結果自分がぶっ潰れてしまいました。その反省から自分の考え方を変え、「それは本当に(今)やらないといけないのか?」と考えられるようになりました。そうすると、自分が潰れるまで仕事を抱え込むことはなくなりました。

 

そうした経緯から、自分の考え方次第で「やらなきゃいけない」という必達目標にせず「やれればいい」という努力目標のままにできる/してもいいのだと思うようになりました。

 

最後に

GTDで定められている5つのステップのうち「見極め」ステップでは、「それは何か(目的・臨むべき結果を明らかにする)」と自問し、その結果によって「捨てる」「保留(いつかできればいい)」という判断をするようにしています。

 

「捨てる」「保留」の判断が少なければ少ないだけ、周囲の期待に応える結果になりウケは良いです。しかし、「努力目標」をほぼノーチェックで「必達目標」にしてしまってタスクを抱え込んでしまう人は、自身の判断基準について改めて自分を疑ってみるのは大事だと思います。

 

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