若い人が仕事の全体像を把握できなくなっている、というチャンス。
この記事を読みました。
若い人、指示はこなすが全体像把握には壁
若い人は具体的な指示に対しては完璧にこなすのに、全体像は把握していないので、大きな目標を与えられると途端に動けなくなってしまう、のだそうです。
おそらく、いま起きているのは「まだ独り立ちができるほど、仕事の全体像を把握できていない」にもかかわらず、「言われたことであればほとんど完璧にこなすことができる」若者が増えている、ということではないでしょうか。
そこで、できれば最初から終わりまで順を追って考えさせて全体像を理解した上で答えてもらうような、オープンクエスチョンを投げかけると良い、のだそうです。
部下に声をかけるときは、なるべく「イエス・ノーで答えられるクローズド・クエスチョン」ではなく、「次の新製品は、どれくらい売れるだろう?」「次はどんな商品をつくるべきだろう?」といったオープン・クエスチョンを投げかけてみる。
全体像を把握するトレーニングとしては、この「オープンクエスチョンに答えさせる」のと「文章を書いてもらう」という2つが挙げられていました。
GTDは全体像把握のトレーニング
この記事を読み、GTDの「見極め」ステップはまさにこの全体像把握のトレーニングそのものだと思いました。「見極め」は、次の2つを明確化・言語化するものです。
- タスクの目的
- 目的達成まで、あるいは直近の具体的な行動
まずは目的を明確にして書き出し(言語化し)てもらい、そこに至るまでの手順のうち少なくとも次の一手、できればすべての手順を書き出す。これを職場でタスクが発生するごとにやっていれば、少なくともこの記事で「若い人」とされている層の方々は、抜きんでることができるのではないでしょうか。
さらに、このスキルはどこに行っても使えます。仕事を通して自分の付加価値を高めることができる絶好の機会が、職場では毎日毎時間毎分転がっているのです。もうこれはGTDをやるしかないですね!フーッ!フーッ!(鼻息荒く)
自分はもう若くない、という方へ
私も含めて、とても「若い人たち」とは言えない世代の方へ。自分には関係ないとお思いでしょうか。答えは否です。最初から最後まで自分のみで仕事が完結する特別な場合を除き、他の世代と関わるときは多いはずです。そんなときにこそGTDはその強みを発揮します。
GTDの特徴は「信頼できるシステムにあずける」ところにあります。自分の脳内に留め置かないのです。つまり、他人に共有しやすい形で情報が保管されます。信頼できるシステム__多くは「タスク管理ツールと呼ばれるもの__に預けられた情報は、目的と手順が理解しやすいようにレイアウトされた紙面かディスプレイ上に表示されます。
その表示指し示して「こんな感じで」と、全体を俯瞰できる形で他人に情報共有することが簡単になるのです。他人とのコミュニケーションをより円滑・容易に進められるように助けてくれるのが、GTDの「信頼できるシステム」です。
最後に
若い人が仕事の全体像を把握できなくなっているという(おそらく)事実は、若い人は若い人なりに、そうでない人はそれなりに、GTDの「見極めステップ」を駆使して抜きんでて自分の価値を高める良いチャンスになるのではないでしょうか。
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