ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

矛盾する目的のタスクを同時に抱えた場合の解決法。

ゴール・コンフリクト」という状態があるそうです。こちらの動画で知りました。

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いくつもの目標や欲望が互いに矛盾し合っている状態です。

 

両方を達成するのはできないのに、それを望んでいるので、当然実現不可能です。そこから焦りや不安が生じて、「時間が無い」という錯覚に行き着きます。

 

矛盾したまま抱えていないか

例えば、あるサラリーマンが「毎日5時間読書する」という目的のタスクと「一日5記事ブログをアップする」という目的のタスクを同時に抱えていた場合、よほどの速読ができたり、早書きができる人でないと両立は難しいです。

 

しかし、それぞれはとても実現したいと考えていたとしたら、TODOリストにはこの2つが並ぶことになります。その結果、本人には何が起きるか。それは「焦り」「不安」です。

 

それは「ダブルバインド

上司から両立できない2つ以上の指示を受けることを「ダブルバインド」といいます。「二重拘束」と訳され、精神的なストレスが生じる典型例とされています。

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ダブルバインドとは、日本語訳で「二重拘束」という意味です。二つの矛盾した命令をすることで、相手の精神にストレスがかかるコミュニケーションの状態です。モラルハラスメントパワーハラスメントを招きやすく、注意が必要です。


矛盾したタスクを抱えている状態は、自らダブルバインド状態を発生させていると言えます。それぞれは自分で「やろう」「やりたい」と思っているタスクなので、知らず自分をダブルバインドしてしまっていることが往々にしてあります。

 

矛盾を解決する方法

タスク管理メソッド「GTD」でこの矛盾を解決するとしたら、このような方法が考えられます。

  • まずは矛盾していてもタスクを「把握」する。
  • 明らかに矛盾していて実行不可能であれば、タスクの「見極め」で「ごみ箱」へ。一見して矛盾が分からない、捨てたくないと思ったタスクは「整理」をしてツールへ入力。
  • 選択」して実行する際に矛盾が明らかになるので、実行するタスクを除き「いつかやれればいいこと」として優先順位を下げる
  • 更新」で適宜矛盾するタスクを捨てるか、優先順位を下げたままにしておく

 

矛盾状態を解消するのではなく、矛盾するタスクの存在は認めつつ、それらを「取捨する」か「優先順位を付ける」と対応する中で、緩やかに矛盾を解決していくのが良いのではないかと思います。

 

最後に

大事なことは、矛盾するタスクを前に考え込まず「把握」すること。そして、明らかに矛盾するタスクは「捨てる」か「優先順位を付ける」こと。この2つにより、矛盾するタスクに同時に直面してしまい焦りや不安が発生することから避けることができます。

 

「一週間に十日来い」的な状態でない限り、「時間が無い」という認識は、ゴールコンフリクトによる錯覚である可能性があります。まずは、GTDの各ステップを通してタスクを整理することで、錯覚状態から脱するきっかけを作ることができるのではないでしょうか。

 

 

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