グレープフルーツジュース、飲みたければ飲もうよという話。
こちらのツイートでnoteを紹介したら、たくさんの人が反応していました。
休職中の方にオススメな内容。自分も振り返って「ああ、そうだったなぁ……」と思いました。 https://t.co/x8wjemtus4
— 小鳥遊 (@nasiken) 2019年7月24日
note自体はこちらです。
このnoteを読んだことのない人の大体は、休職期間の生活を「部屋の隅っこで体育座りして1日過ごす」「ベッドでただひたすら寝ている」といったイメージをすると思います。
うつの症状がひどくて体が動かなかったり、そこまででなくても気が滅入って外出すらままならなかったりすることもあります。大体の人のイメージはこちらでしょう。
しかし、そうでない人もいるのです。休職期間に旅行に行ったり、友達と飲みに行ったりしなければならない人が。適応障害などはその良い例ですね。ストレス源から離れれば状態は良くなるのが適応障害です。ストレス源から離れて、あとは気分が上向きになるよう遊んで(自分の好きなことをして)自分を回復させます。
ところが、そのようなタイプの人に向けても、良識ある大体の人は「休職しているんだから家でひっそりとしていなければならない。遊ぶなんてとんでもない」という視線を向けてきがちなんですね。
この考え方は、回復を遅らせる原因になりかねません。
良識ある大体の人と書きましたが、ここには本人も入ります。ゆっくりひっそり家で静養するのはいいが、旅行に行ったり、海や山に行ってレジャーを楽しんだり、友達と飲み会を開いたりだなんてやってしまっては駄目だと思い込んでしまうのです。
このnoteでは、素晴らしい医師と高校時代からの友人によって、良識を自分から引き剥がしてくれています。仕事に精を出しすぎたり必要以上に自分を追い込んでしまい休職となった人はとても誠実で真面目で立派な人ですが、そうして培った自分の価値観や矜持が休職期間では逆効果になりかねません。
医師や友人のお陰で、半ば無理矢理に「遊ばされた」この方にも、本当の意味で良識を捨てられる瞬間がやってきます。それが、旅先でグレープフルーツジュースを選んだ瞬間です。
自分のこころと身体が求めて欲しているものを、ちゃんと自分がキャッチして、ちゃんと自分で手にして、自分の中に取り込んであげる、ということができた瞬間だった。私にとってはとても大きな一歩だったのだ。
自分も、周囲の人から「会社休職して遊ぶなんて」という声を受けたことがあります。それでも自分には遊ぶことが必要なんだと、遊ぶためにはそれなりに強固な意志が必要でした。でも、それは本来必要なものではなく、息をするように遊ぶのが良いのだと当時を振り返って思います。
今、仕事をしたくても体や心がついていかずにやむなく休職している方。自分が楽しめる活動__遊び__を、「ああ楽しい!」と思いながら自信持ってやって欲しいと切に思っています。