タスクの名付けは、あなどれない。
こんなツイートをしました。
ふわっとした仕事の依頼のタスク具体化は、依頼主にお願いするより、ある程度自分でコントロールした方が良いかと。
— 小鳥遊 (@nasiken) 2019年8月22日
「こんな感じの表が欲しい」
「じゃあ、ここにこういう項目を入れて、こんな感じで(紙にサッサッとラフスケッチ)いいですね?」
イメージできると仕事が進めやすくなります。
フリーランス界の掟
フリーランスの世界では、納期と金額の交渉がとても大事なのだそうです。先に提示した方が圧倒的に有利に事を進められるとのこと。
たしかに、フリーランスのライターさんが記事を一本作成するのに、先に五千円でと言われたから「いえ、私は一本ニ万円から請けているんです」という台詞は、少々言いづらそうです。
このことは、何もフリーランスの世界に限らないなと思っています。会社でのやり取りも同じです。別に社内の相手に対してマウントを取る必要はありませんが、それでも仕事を依頼されてそれを請けるという関係は同じですので、締め切りの交渉は必要です。依頼側としては早い方が良いのですが、請ける方としてはできるだけ余裕を持ちたいところですね。
できれば、締切やそのタスクの成果物のイメージなどは、こちらから先に提示した方が、気分的にも仕事は進めやすくなります。
依頼主も具体的なイメージがない場合が多い
さらによくありがちなのが、依頼主も具体的なイメージがないこと。いつまでに欲しいか聞いて具体的な日が返ってくればそれで良しですが、「そんなに急がなくてもいい」くらいの返答がよくあります。
これは悪いことじゃなくて、むしろこちらの忙しさに配慮してくれている場合が多いです。ただ、具体的な日や時間にした方が良いので、相手のお言葉に甘えて「じゃあ、明日中にお返ししますね」などと、こちらから具体的な納期の提案をしたりします。
依頼主と一緒にタスクの内容を決めていくくらいの気持ちで臨むとうまくいくような気がします。
スケジュール感がモノをいう
「こんな内容で」「明日中に」といった具体的なタスク化をするのは、タスク管理メソッド"GTD"の見極めというステップにある目的の明確化にあたります。
どんな風に目的を明確化するのかも、自分が積極的にコントロールした方が仕事が進めやすいというのが上でお話ししたことですが、そのために必要なものがあります。それはスケジュール感です。
スケジュール感とは、請け負おうとしている業務タスクはいつまでに仕上げられるかが判断できるスキルです。
このスキルは先天的なものではありません。自分が抱えている全てのタスクについての内容と締切、さらにそのタスクを完了させるまでの手順の内容と締切をそしてそれらの進捗を把握していれば身に付けられるものだと私は考えています。
例えば、GTDをもとにしたタスク管理支援ツール「タスクペディア」では、これらの情報が整理されて一箇所で把握できる作りになっています。使っていればスケジュール感を身に付けられるというのを実感しています。
先を見越してタスク名をつける
スケジュール感が養われていくと、いつまでに、どのくらいの負荷だったら対応できるかが分かるようになります。慣れてくると、そこまで先を見越してタスク名をつけることがあります。
「先月分の製品運搬費のデータをA41枚に表か何かでまとめて欲しい」と言われたときに、時間的な余裕があってA4用紙1枚にきっちりまとめるのか時間がなくて表だけ作って終わりにするかは、「運搬費データのA4ペラ1枚報告書を作成して提出する」というタスク名にするか「運搬費データの表を作成して提示する」というタスク名にするかといった形に表れます。
どのような目的、着地点をイメージするかでタスク名が変わってきますし、逆にタスク名に引っ張られることもあるので、タスクの名付けはあなどれないと思ったりします。
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