営業部門へのタスクペディア導入で、意識させずに「面倒くささ」を取り除けるかどうか。
社内で業務が集中していることで有名な営業社員さんと打ち合わせをする機会がありました。
そこで目にしたのは、
- ひっきりなしに電話がかかってきて、
- 1つ電話が終わったら留守電が2~3件入っていて、
- そうこうしているうちにメールが何通も飛んでくる
という状況でした。打ち合わせの最中の話です。
その営業社員さんのデスク上にはツインタワーがそびえたち、タワー高層階にうかつに触ると倒壊の恐れがあるのです。その方の部署に、今度タスクペディアを導入するんですが、あまりの戦場っぷりにちょっとひるんでしまいました。
それでも、タスクの整理をすれば何らか良い影響があると信じております。
その方と話をしていて感じたんですが、今やっている作業の目的は何かを見極める前に、色々な情報が色々な経路で入ってきてしまうので、話が方向性を失ってしまう傾向がありました。
その営業社員さんは仕事も早く、なにより誠実で人に好かれる、私も好きな方なんですが、そんな人柄だけに、色々と引き受けてしまうのです。しかも、すぐに対応するのが営業マンの信条!とばかりに、反射的に動いてしまうので、いったんタスクを整理するという考えをしていない印象でした。
当社がタスクペディアをその部署に導入する目的は、実はその営業社員さんの存在にあります。できるだけその方を含めた部署全体の案件情報を共有してタスクを整理したい!という営業事務さんの思いがきっかけでした。
その営業社員さんが抱えるタスクが整理され、目の前に「次にとるべき具体的な行動」だけが並んでいるようになったら、おそらく仕事ぶりも変わるのではないかと、私は踏んでいます。希望的観測も多分に入っていますが。
こういった現場、割と他の会社でもよくあることと思います。私の会社では、営業事務さんの強い思いと、実際困っている現実、そして社長の理解があることでスムーズに話が進んでいます。
しかし、導入する方としては、面倒くさいという考えが先に来るのではないかと思います。この記事で「ああっ」と思いました。
単に「初めてのことは、面倒くさい」のだ。
(中略)
実は、「面倒くさい」というのは様々な感情に隠れて、最も強固に人間の活動を抑制している。
例えば、今の仕事のやり方に対して「効率わるい」と文句を言う人に、「じゃ、もっといいやり方を提案しなよ。」と言っても、何も提案しない人が圧倒的多数だ。
また、今の仕事が「つまらない」と文句を言う人たちに、「じゃ、転職するか、異動願いを出せばいいじゃない」と言っても、全く響かないだろう。
それは「面倒くさい」を言い換えているだけなので、あれこれ解決策を出してもダメなのだ。
これにうまく対処しないといけないのですね。
"実は、「面倒くさい」というのは様々な感情に隠れて、最も強固に人間の活動を抑制している。"
— 小鳥遊 (@nasiken) 2019年9月11日
そんなんですよね……。
"もちろん、彼らの体裁に配慮して、
「面倒くさいんですよね?」とか無粋なことは言わない。"
あー!私無粋でした!!気を付けよう…。 https://t.co/1UM2qvxB2P
本人たちに「あなたの面倒くささを解決します!」と言ってしまうような真似をせず、彼らの面倒くささを取り除いてあげればと思っています。