優秀な人が持つ、行動の取捨選択のセンスとは。
このツイートを読んで思ったことを。
「優秀な人は手を抜くのが上手」という意見を耳にしますが、正確に表現するなら「優秀な人は取捨選択のセンスがある」ですね。彼らはサボるわけではなく「最もレバレッジのかかる仕事」にリソースを割いている。「何をやらないか」を意思決定する能力はビジネスパーソンに求められる不変のスキルです。
— 森泰輝|VAZ,inc. Founder &CEO (@taiki_mori_VAZ) 2019年11月19日
「優秀な人は取捨選択のセンスがある」という印象的な一文に惹かれました。そのセンスはどこから来るんだろうか?と考えました。
何をするにしても、今自分が取れる行動はたった一つ。数十、数百もの選択肢の中からたった一つを選び取っているわけです。考えてみれば物凄いことですよね。何をやるか決めることは、何をやらないかを決めること。
センスという言葉に踊らされていると、「何となく次の行動をしている」程度の認識で終わってしまいます。本当は、有象無象のあらゆる情報を得て、それらを検討した上でたった一つの行動を選択しているはずなんです。センスなんて曖昧な言葉でお茶を濁してはもったいないです。
私が好きな本「革命のファンファーレ」では、「行動するのに勇気は必要ない。必要なのは情報だ」とあります。電車に乗れるのは勇気があるからではなく、電車の乗り方を知っているから。
当たり前すぎるくらい当たり前ですが、どこかで一歩踏み出せなかった自分を「勇気が足りなかった」という言葉で正当化していやしないかと思います。ただ単に行動に移せるだけの情報収集を怠っただけ、と考えると私はとても腑に落ちます。
つまり、われわれは情報を元に次に取るべき行動を決めているというわけです。
ここでグッとタスク管理に話を寄せます。
今まで話してきたことは優先順位の話ですね。優先順位がつけられないという悩みは尽きません。優先順位がつけられないと思っていたときは、どこかに超強力なモノサシが落ちていて、そのモノサシで測れば優先順位が勝手に決まる。そんな風に私は考えていました。そんなモノサシの登場を待っていました。
しかし、そんなモノサシはなくてですね。むしろ、毎時毎分何かの行動を起こしている自分は、必ず自分なりのモノサシを持っていて、だからこそ行動に移せるんですよね。それを注意深く観察して、「自分の中にある優先順位のモノサシ」を見つける必要があるんじゃないかと。
つまり、優先順位は無意識に自分の中にあって、それを見つけられるかどうかだということです。
最近これをとても痛感しています。「こうであるべき」という基準で優先順位をつけると、どんどん疲れが溜まっていくんですね。逆に、「自分は本当はこうしたいんじゃないか」と考えて優先順位を決めると、朝の寝起きが良く、疲れも溜まりにくい感じがします。
具体的には、仕事は7割の力でいこうと決めて、それを基準に仕事の取捨選択をして優先順位を決めるようになったのです。
このモノサシの使用を下支えするのが、「このタスクはまだ先送っても大丈夫」「このタスクは今手をつけないと後々困る」といった情報です。情報は、タスク管理をする中で可視化されるものと私は考え、実感しています。
つまり、優先順位をつけられるのは、タスク管理によって得られる情報があってこそだということです。
情報を集め、それを元に自分なりの価値観で優先順位を決め、一歩踏み出す。
これをフワッと丸めて表現すると「行動の取捨選択のセンス」ということになるのだと考えます。
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