ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

「優先順位を付ける」とは、自信を持って「それ以外」を捨てること。

この記事を読みました。

r25.jp

 

「『時間がない』は言い訳だ」

 

いつもこの言葉には違和感を覚えてきました。「そんなこと言ったって、時間が自分で創りだせるわけないじゃないか」と。ただ、1つ抜け落ちていた観点がありました。

 

「時間がない」というのは、「それをはじめると今やっている何かをやめなければならないが、それができない」ということなのだろう。

 

しかし、世の中はトレードオフだ。時間がないなら、どちらかに決めなければならない。

 

むしろ、「何かをはじめるなら、何かを捨てなければいけない」ということは、当たり前のことだと知っておくことだ。

 

当たり前のことですが、私はこの考えが抜けがちでした。暇な時間が無いのであれば、新たに何かを始めたいのであれば、今やっていることのうちいずれかを捨てなければいけない。この考え方は、選択肢として持っておいた方がいいなと思います。

 

考えたいのは、自分がどんな目的に時間を使っているかです。タスク管理の視点からいうと、自分の行動を分単位で記録するタスクシュート式という考え方は、とても有用です。当たり前ですが、その画面は一日24時間ギッシリ詰まっているので、「この状況でさらに新しいことをするには、何か今やっていることを減らすか先送りしなければ」という考えに自然となります。

 

そこまで考えなくても、優先順位を意識するとこのトレードオフの考え方に近づくことができます。「今、何をすべきか」「今日、何をすべきか」「今週、何をすべきか」「今月...」「今年...」。最終的には、「自分の人生で優先すべきことは?」という話になります。

 

話は横道にそれますが、この考え方はGTDの「高度」という考え方で表現されています。高い方から「夢」「3~5年の長期的な構想」「1~2年の目標」とだんだん短くなっていき、最終的には「次にとるべき具体的な行動」となるのです。

 

この「次にとるべき具体的な行動」は1つです。2つ同時に行うことは想定していません。つまり、「何かをする」ことイコール「他全部を(今は)しないと決める」ことなんですね。トレードオフです。

 

この考え方はとても大事だと思います。仕事を抱え過ぎて爆発してしまうタイプの人は、ここで勘違いをしています。今やっていることは捨てずに、新しいことを抱えようとするのです。明らかに今日中に終わらない仕事を今日のうちに終わらせようとしてしまう。これではキャパオーバー必至です。まぁ、昔の私なんですが。

 

もちろん、仕事中無駄な時間を過ごしていないかという検証は必要ですし、全部やれればそれに越したことはありませんが、自分はトレードオフをせざるを得ない状況だと意識したら、うまく捨てること、今日はこの仕事はやらないと決めるのもアリだと考えた方がいいかもしれません。

 

タスク管理でタスクを整理して優先順位をつけるということは、最優先以外を捨てるということ。これを、もっと自信をもってやっていいのではないかと、冒頭ご紹介した記事を読んで思いました。

 

 

【ご支援のお願い】

タスクペディア普及活動をしている私たちチーム・タスクペディアは、その活動にあたり大変お世話になっている社会福祉法人SHIPさんへの支援を、これをご覧の皆様にお願いしております。

 

タスク管理を広めることが、巡り巡って社会貢献となる。そんな考えにご共感いただき、ご支援いただければ大変嬉しいです。

 

タスク管理大全のページから、簡単に手続きができます。

タスクペディアへの寄付で「働きづらさ」「生きづらさ」への活動を支援したい!│タスク管理大全