ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

着手しやすい魔法の言葉「たたき台」

仕事の早い遅いは、「スタートしてからのスピード」ではなく、「いかに早くスタートするか」だと思います。

 

まれに頭の回転がド級に速い人がいますが、まずは例外として除外した方が良いです。少なくとも自分の競争相手には選ばない方が良いです。

 

いかに早くスタートを切るか。気合いと根性でスタートできる人はそれで良しです。ただ、最初から最後まで気合いと根性で乗り切ろうとしたら、息切れしてしまうのではないかと私は思います。

 

そこで、着手するハードルを下げるのを大いにお勧めします。そのハードルを下げる魔法の言葉が「たたき台」です。

 

「取引先に出す夏休みのご案内のたたき台、作ったんで送ります。修正ありましたら今週中にお知らせください」

 

「今期のコスト削減提案、まだたたき台レベルですが現時点でご指摘ありましたらお願いします」

 

こんな感じで使います。

 

仕事が遅い理由の1つに、完成度を高めるために自分の手元で温めすぎてしまうというのがあります。常に100%の出来映えで提出したいという願望によるものです。

 

自分1人の視線では、0%のものを60%の出来映えまで持っていくのは比較的簡単ですが、60%を100%まで持っていくのは相当大変です。そこで、60%の段階で他人に見てもらって意見をもらうのです。

 

さらに、こうして人を巻き込むと、「うん、これでいいよね」という雰囲気を作ることができます。

 

ただ、「まだ6割の出来なんですが……」というのは抵抗がありますね。「たたき台」はそんなときに使える便利な言葉なんです。

 

もちろん、たたき台に修正意見をもらったら反映させて完成させる必要はあります。ただ、自分だけで100%の完成度を目指してウンウンうなっているより遥かに仕事の進みが早くなる気がします。