決定することを恐れずに進もう
こんなツイートをしてみました。
「決定すること」を恐れずにタスクを進めよう。
— 小鳥遊@「要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑」発売中! (@nasiken) 2020年6月29日
なんとなく今思いついた言葉。
タスクは1つか複数の手順で構成されていて、1つの手順を経るごとに意思決定がされます。
自分の判断に自信がないと「本当にこの手順でいいのだろうか?」と、手順を逆戻りしてしまったり。
1つ手前、2つ手前の手順の検証に時間を費やしてしまい、いつまでもタスクが進まない、なんてこと無いですか?
— 小鳥遊@「要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑」発売中! (@nasiken) 2020年6月29日
いったん決めたらその手順でやってみる。その結果次第でタスクの成否を判断する。
だから、細かい手順の「決定」に全幅の信頼を(いったん)おき、タスクを進めよう。
もしかしたら、タスクの手順が決まらなかったり、決まってもタスクが進まない/終えられない人は、自分の意思決定に懐疑的になりすぎているのかもしれないです。
— 小鳥遊@「要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑」発売中! (@nasiken) 2020年6月29日
やってみて、終わらせてから、検証を。
これが一番身になるし、良い結果に早く結びつくような気がします。
このツイートをしたきっかけは、「会議って決定事項を明確にしづらい雰囲気があるなぁ……」とふと思ったことです。
決定してしまったら後戻りできない。責任が重くのしかかる。だから、できるだけ「決定」というプロセスに参画したくない。そういうことでしょうか。
同じ現象が自分の中でも起きている気がします。例えば、「プレゼン資料はこのレイアウトで作ろう」「先月の実績のまとめはこの数字で確定させよう」といった決定を含むプロセスは、その次の段階へ進むときに少しばかりグッと力を入れなければいけない気がします。
「実はそのプレゼンのレイアウトは適切ではなかった」。「先月実績は間違っていたことが後になって判明した」。そんな後に引くに引けない状況に陥ることを想像するからだと思います。自分はそうでした。
私が日々使っているタスク管理ツール「タスクペディア」では、まさにタスクは意思決定の連続であることをまざまざと可視化するのです。
この画像では、少なくともドラフト(草案)の作成をして依頼者へ返答するときに、「自分なりのドラフトはこれで良しとする!」という決定を自分の中でしているわけです。いったん相手(ここでいう「依頼者」)の手に渡ったら、「ちょ、やっぱドラフトもっと修正させてってば」とか言いづらい。
そこで、決定する恐れをより軽くするコツを。それは、決定をする際の判断基準を次の3つとすることです。
- 事実
- 権限者の意見
- その他自分が納得できる理由
裏を返せば、なんとなくで決めないということです。上記の3つのうちいずれかの理由を必ずつけると、自分の判断に自信を持つことができます。
画像の例で言うなら、
- 「以前別の取引先と取り交わしたのと同じ内容である」という事実がある
- 部長が以前この内容でOKをくれた
- 考えられる限り当社側が有利な内容だと思える
このいずれかであれば、契約書のドラフトはこれで良し!と判断するといったことになります。このときに、上記「事実」「意見」「理由」を疑ってはいけません。これが、手順における「決定」に全幅の信頼を置くということです。
こうして、何を根拠に「決定」するのかを意識していけば、決定することに対して恐れを抱くことはだんだん少なくなっていきます。手順に書き出して、その手順を根拠を持って進める。これが回り始めると、徐々に仕事で自信とスピードを手に入れられます。