褒めない文化への違和感と、タスク管理による対策。
どんな仕事場でも、なにかしら違和感を覚えつつ働いておりました(おります)。
その違和感の正体は「褒めない」というものだと考えています。
「褒める」というか「価値を認めて、それを伝える」のって案外難しいのかもしれないですね。
— 小鳥遊@「要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑」発売中! (@nasiken) 2020年7月7日
ただでさえ「褒めたら調子にのる」という謎土壌があって、さらにメールやチャットで困難になってる気がします。
気色悪くない程度に褒めあっていきたいもんです。
「怒られる」「褒めない」って、割とどこでもあるカイシャ共通の文化になっていませんか?聞くところによると、アメリカとかの会社では、とにかく"great!"とか"fantastic!"などと言ってくれるそうですね(「アメリカのとかの会社」というアタマワルイ表現には目をつぶってください…)
そんなやりとり、私はあまり出くわしたことがありません。
「オレは滅多に褒めない」と公言してはばからない人がいました。褒めたら自分の褒め言葉の価値が下がると思っているんでしょう。たしかにそんな状況はあるかもしれませんが、少なくとも自分は仕事上での「褒め」を小出しにするメリットを感じたことはありません。「減るもんじゃなし」と思ってます。
昔風の日本の会社の風土では、
褒めて伸ばす
ではなく、
怒って叱って相手がたまたま伸びた
という育成システムになっている気がします。伸びる人は伸びますが、伸びるどころか精神的にダメージを食らって会社に来られなくなってしまう人が生まれてしまうリスキーな手法だと私は思います。
怒ることを背後にチラつかせながらの飴とムチは、人材育成としては無茶苦茶コスパ低いのではないかと。
ここでいう「怒る」「叱る」は、人格否定のみならず、強い語気で何かを伝えてくる(内容は関係ない)ことも含みます。
アメリカとかの会社()であっても、ある意味日本の普通の企業より厳しく査定されるとはよく聞きます。そういった厳しさは、上に挙げた「怒る」「叱る」という厳しさとは別物だと思います。「そりゃしょうがない」と思います。
そんなことをツラツラと考えていたところ、この記事に出会いました。
「ストイックさが必要」というのは、私も同意見です。いい仕事をしたければ、自分に厳しくなれたほうが絶対にいい。
でも、自分に厳しくなるためには、“自分に厳しい場所”から離れたほうがいいんです。
(中略)
でも、「怒られないために頑張りつづける」って、ものすごく“自尊心”をすり減らす行為なんですよね。
気を張り続けるうちに得意だったはずの仕事にも支障が出るようになって、どんどん自信を失っていく。
自分に厳しい場所で自分まで自分に厳しくするって、めちゃくちゃキツイんですよ。というか、無理。
嶄然(ざんぜん)として頭角を現すという表現がピッタリくるような活躍を見せる岸田奈美さん。「自分に甘い環境に行け」とのこと。その方が無理なく自分にストイックになれると。
ここで私は、自分に厳しい環境、自分に甘い環境。この2つの環境下でタスク管理はどのように役立つのかを考えました。
一つは、自分に厳しい環境でなんとかやっていくための対策。気を張らなくても怒られない仕組みです。仕事場で怒られ続けて悩みを抱えている人が、怒られることなどを軽くして自尊心を保つためのものです。私が強くお伝えしたいのはこちらによるメリットですね。
もう一つは、自分に甘い環境でストイックにやっていくための対策。自分の強みを生かして、より高い質と量で活動するため、ストイックにやっていくための仕組みです。前者に対して人数は少ないと思いますが、間違ってはいないかと。
自分を保つため、より上げるため、いずれにしてもタスク管理は心強い助っ人になるなあと改めて思いました。
(はい、ここから下は本の紹介です)
仕事場で悩んでいる人も、強みを生かして活躍できる場を持ててる人も、タスク管理「手順書づくり」をやれるようになっておくと良いです。
そんな手順書づくりの心得はこちらの本で!